現役ミリタリーの最大のベネフィットのひとつと言えば健康保険 。
アメリカでは医療費が非常に高額ということで有名です。ミリタリー退役という大きな節目を達成すると、米軍専用の健康保険であるこのTRICARE(トライケア)を引き続き利用することができます 。
ところが、現役時代は医療費の自己負担が少なかった為、アメリカの健康保険がどのように機能しているのか不安になりませんか?
この記事では、退役軍人とその家族向けの TRICARE健康保険 について、詳しく説明していきます。
TRICARE加入は退役後90日以内に行う必要があります 。事前にプラン内容を調べ、タイミングを逃さないようにしましょう!
\この記事で分かること/
TRICARE Retireeの基本情報
各プランの特徴
TRICARE加入の流れ
TRICARE の公式サイトには、自分に最適なプランを見つけるための プランファインダー という便利な機能が用意されています。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合ったプランを提案してくれます。
なお、眼科と歯科をカバーする保険は FEDVIP を通して加入する必要があることを覚えておきましょう。
11月1日〜12月11日は年に一度のトライケアのオープンシーズン 。プランの見直し、変更はこの期間に行いましょう!公式トライケアのウェビナーはこちら
目次
トライケア健康保険:退役軍人とその家族
退役軍人とその該当する家族は米軍専用の健康保険であるTRICARE(トライケア)に引き続き加入することができます
TRICAREの資格ステータスは全てD efense E nrollment E ligibility R eporting S ystem:DEERSの情報によって決定されています。
DEERSは個人の身元情報や国防総省との関連性、福利厚生、特権、資格の確認、そして連絡先を把握するために使用されている重要なシステムです。現役軍人の時にも非常に重要な役割を果たしていましたが、退役後もこのシステムは引き続き大きな役割を果たします。
リタイア後も変わらないこと
リタイア後もTRICAREの一部は現役時代と変わらず同じように利用できます。
軍病院 :空きがある場合に限り、引き続き利用可能。
ポータビリティー :引っ越し先や旅行中でも利用できる柔軟な保険。
TRICARE Pharmacy(薬局プログラム) :現役時代と同様に薬の受け取りが可能。
リタイア後に変わること
TRICAREステータスの変更 :現役(Active Duty:AD)から退役(Retired)に変更、退役米軍IDカードが発行される。
民間クリニックの利用 :退役後90日以内にTRICAREに申し込みが必要。
保険料発生 :退役後には毎月の健康保険料がかかる。
特定サービスの終了 :現役時代に受けていた特定のサービスが受けられなくなる。例)Extended Care Health Option:ECHOのサービス
メディケアとの連携 :メディケア・パートAの受給資格がある場合、メディケア・パートBにも加入しなければTRICAREの補償(Tricare For Life)を継続することができません 。
まずやるべきこと
Check List
どのようなプランがあるのか事前に調べる!
DEERSの情報をアップデートする !
リタイア後はすぐにリタイアIDを取得する!
TRICAREに加入する! 退役後90日以内に、必ず自分でTRICAREに申し込みましょう。自動では加入されません。
トライケアプランの下調べ
まずはどのようなトライケアプランがあるのか、どのプランが自分たちに合っているのか調べる必要があります。
どのプランが良いかは各家庭によって様々。それぞれのプランにはメリット、デメリットがあるため、ご家族のライフスタイルや医療ニーズ、家族構成など、最も合ったプランを選ぶことが大切です。
選択時には以下のようなポイントを確認しておくと良いでしょう。
スポンサーのステータス (退役、メディカルリタイア、Reserve、亡くなった場合)
居住地
米軍基地が近くにあるか
Tricare ネットワークに加入した医療機関があるか
アメリカ国内か日本など海外に住むか
医療ニーズ
紹介状なしで自由に専門医にアクセスしたい
持病の有無
リタイア時の軍人と扶養家族の年齢
メディケアの有無
DEERS更新&リタイアID発行
退役後はDEERSの情報を退役軍人及びその家族として速やかにアップデートして下さい。
アップデートする方法は3つ
アップデートしたDEERS情報を元に、家族は新しいRetired Dependent ID が、退役軍人は以前のCACから一新、Dependent IDと同じデザインのRetired IDが発行されます。
DEERSオフィスはWalk-inを受け付けているところもありますが、混雑している場合もあるので、余裕をもって早めにアポイントメントを取ることをおすすめします。
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TRICAREに加入する
TRICARE健康保険に加入する場合には、リタイア日から90日以内に家族のニーズに合ったTRICAREプランを選んで加入の手続きをします。加入手続きは以下の方法で可能です。
家族全員が同じプランに加入する必要はなく、それぞれのニーズに合わせてプランを選ぶことも可能です。
例)家族のニーズに合わせて、それぞれのプランに加入する
ベテラン:TRICAREプライム
配偶者:TRICAREセレクト
子どもA(26歳):TRICAREヤングアダルト・プライム
子どもB(24歳):TRICAREヤングアダルト・セレクト
TRICAREの加入は退役前のターミナルリーブの間でも可能です。ただし、保証が開始されるのは実際の退役日以降になります。
加入の際にネットワークに加入しているP rimary C are M anager:PCM(かかりつけ医)を選ぶ必要が出てきますが、必ず事前にクリニックに電話をしてそのPCM(かかりつけ医)が新しい患者を受け入れているか確認してからの方が手続きがスムーズです 。
我が家はオンラインでTRICAREプランを選び加入。その際、TRICAREサイトに載っていたPCMリストから、レビューが良く、家から近い方を選び、エラーもなくスムーズで簡単に登録出来ました。 ところが後日、そのPCMに初診の予約を取ろうとしたら、患者が多くて新しい患者を受け入れていない事実が発覚!慌てて新患者受け入れ可能な、別のPCMを一から探す羽目になりました (>_<) Facebookのスパウスページなどを見ると、「公式TRICAREのPCMリストはアップデートするのが遅いので、PCMに電話をして受け入れ可能か直接聞くのが良い」というアドバイスがありました。
TRICAREを管轄する医療保険パートナー会社
お住まいの地域によってトライケアと提携する医療保険パートナー会社が変わってきますが、現在国防総省とパートナーを組んでいるのは下記の3つ。どの会社の管轄になるかはお住まいの地域で自動的に割り当てられます。
2025年1月より新しい管轄編成が行われる予定です。詳しくはTRICAREオフィシャルサイト をご確認ください。
TRICARE Retireeの健康保険プラン一覧
退役後には下記のトライケア健康保険プランが用意されています。
リタイア後の主なプラン(アメリカ国内)はTRICARE PrimeまたはTRICARE Selectの2つです。
各プランの概要を説明していきます。
(上記プラン名をクリックすると記事内をジャンプできます)
TRICARE PrimeーRetirees
かかりつけ医(Primary Care Manager: PCM)は、日常的なケアを担当し、必要に応じて専門医療機関へ紹介の手配をします。
空きがある場合に限り、軍の病院やクリニックでかかりつけ医(PCM)を登録することができます。
専門医による健診・治療が必要とされた場合にはPCMからの紹介状が必要です。
一部の医療サービスは事前承認が必要です。
2年に1回の定期的な眼科検診がカバーされます。ただし医療的に必要な眼科治療はカバーされる場合があります。
TRICAREプライムに登録するにはプライムサービスに居住している必要があります
健康保険登録料(Yearly Enrollment Fee)
現役時代には無料だったTRICAREプライムの保険料ですが、退役軍人およびその家族はEnrollment fee(登録料)が発生します 。(メディケア・パートBに加入している場合は例外)
メディカルリタイアした軍人とその家族、遺族のEnrollment Feeは加入の中断がない限りは、リタイア時の料金で一生保持されます。
メディカルリタイアした軍人とその家族
Date of Classification in DEERS 健康保険登録料(年間) Starting Jan. 1, 2026 個人 : $381.96家族 : $765Between Jan. 1, 2024 and Dec. 31, 2025 個人 : $372家族 : $744Between Jan. 1, 2024 and Dec. 31, 2024 個人 : $363家族 : $726Between Jan. 1, 2023 and Dec. 31, 2023 個人 : $351.96家族 : $703.92Between Jan. 1, 2022 and Dec. 31, 2022 個人 : $323家族 : $647Between Jan. 1, 2021 and Dec. 31, 2021 個人 : $303家族 : $606Between Jan. 1, 2020 and Dec. 31, 2020 個人 : $300家族 : $600Between Jan. 1, 2019 and Dec. 31, 2019 個人 : $297家族 : $594Between Jan. 1, 2018 and Dec. 31, 2018 個人 : $289.08家族 : $578.16Between Oct. 1, 2015 and Dec. 31, 2017 個人 : $282.60家族 : $565.20Between Oct. 1, 2014 and Sept. 30, 2015 個人 : $277.92家族 : $555.84Between Oct. 1, 2013 and Sept. 30, 2014 個人 : $273.84家族 : $547.68Between Oct. 1, 2012 and Sept. 30, 2013 個人 : $269.28家族 : $538.56Between Oct. 1, 2011 and Sept. 30, 2012 個人 : $260家族 : $520Before Oct. 1, 2011 個人 : $230家族 : $460
免責額(Deductible)
免責額はありません。
一般的なアメリカの医療保険は一定額をまず自分で支払わないと保険が使えないという仕組み がありますが、TRICAREプライムではそのような免責額がありません。
例)
一般の医療保険: 最初に年間で$500や$1,000を自分で支払う免責額が必要 であり、その額を超えて初めて保険が適用されることが多い。 TRICAREプライム: 免責額がない ので、最初から保険が適用される。
自己負担額(Co-payments)
民間のTRICAREネットワークに所属する医療機関でケアを受ける場合、自己負担額として窓口またはオンラインで毎回診察料を支払います 。 現役軍人ステータスの間は、この診察料がすべて無料でしたので自己負担額はなしでしたが、退役ステータスになると毎回この診察料が発生します。ただし、定期的な健康診断やワクチン接種、がん検診などのPreventive Care Visit(予防医療)の場合には自己負担額はありません。
スクロールできます
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップとは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。この上限額に達した後は、残りの年間医療費がTRICAREによって100%カバーされるので、これ以上は自己負担は発生しません。
先にあげた医療ケアと処方薬の自己負担額、医療保険年間入会費(Annual Enrollment Fee)、TRICAREでカバーされたその他のコストシェアリング費もこの自己負担上限額(Catastrophic Cap)としてカウントされますが、POS feeはこの例外です。
自己負担上限額(Catastrophic Cap)に達した後は、月払いにしていた医療保険料(Enrollment Fee)をその年は支払う必要がなくなります。
ポイント・オブ・サービス手数料(POS fees)
緊急の場合を除き、紹介状なしで専門的なケアを受ける場合、ポイント・オブ・サービス手数料(POS fees)が適用されることがあります。
ポイント・オブ・サービス手数料が上記の上限を超えた場合には、それ以降の超過自己負担額としてその50%を支払います。
ポイント・オブ・サービス手数料は自己負担上限額(Catastrophic Cap)には含まれません。
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TRICARE SelectーRetirees
日常的なケアや専門的なケアのために、TRICAREが認めた医療機関を自分で選ぶことができます。
ほとんどの専門的なケアに紹介状は必要ありません。
ただ、一部の医療サービスには事前の承認が必要です。
定期的な眼科検診はカバーされません。ただし医療的に必要な眼科治療はカバーされる場合があります。
健康保険登録料(Yearly Enrollment Fee)
現役時代には無料だったTRICAREセレクトの保険料ですが、退役軍人およびその家族はEnrollment fee(登録料)が発生します 。(メディケア・パートBに加入している場合は例外)
免責額(Deductible)
一般的なアメリカの医療保険は一定額をまず自分で支払わないと保険が使えないという仕組み がありますが、TRICAREセレクトも同じように免責額が適用されます。
グループBの場合には、処方箋薬の料金もこの免責額として含まれます。
自己負担額(Co-payments and Cost-share)
民間の医療機関でケアを受ける場合、自己負担額として窓口またはオンラインで毎回診察料を支払います 。ただし、定期的な健康診断やワクチン接種、がん検診などのPreventive Care Visit(予防医療)の場合には自己負担額はありません。
TRICAREネットワークに所属する医療機関や医師を利用すると自己負担額は少ないですが、ネットワーク外の場合には割合(%)計算されるため自己負担額が大きくなります。
スクロールできます
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップとは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。この上限額に達した後は、残りの年間医療費がTRICAREによって100%カバーされるので、これ以上は自己負担は発生しません。
先にあげた医療ケアと処方薬の自己負担額、健康保険登録料(Annual Enrollment Fee)、TRICAREでカバーされたその他のコストシェアリング費もこの自己負担上限額(Catastrophic Cap)としてカウントされます。自己負担上限額(Catastrophic Cap)に達した後は、月払いにしていた医療保険料(Enrollment Fee)をその年は支払う必要がなくなります。
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TRICARE Select OverseasーRetirees
アメリカ国外に住んでいる退役軍人とその家族が利用可能です。
TRICAREセレクトの海外版 で、世界中で利用が可能です。
TRICAREプライムOverseaseとTRICAREプライムリモートは退役軍人とその家族は利用できません。
ネットワーク外の医療機関も自由に選べますが、自己負担コストが上がる可能性があります。
海外の軍病院またはクリニックは空きがある場合に限り利用することが可能です。
医療機関でケアを受けたら一度全額自己負担で支払い、その後払い戻しの手続きをします 。
多くの場合、紹介状なしで専門医の診療が受けられます。
ただ、一部の医療サービスには事前の承認が必要です。
海外での緊急医療はネットワーク外でもカバーされ、事前の承認や紹介状は不要です。
定期的な眼科検診はカバーされません。ただし医療的に必要な眼科治療はカバーされる場合があります。
健康保険登録料(Yearly Enrollment Fee)
現役時代には無料だったTRICAREセレクトの保険料ですが、退役軍人およびその家族はEnrollment fee(登録料)が発生します 。(メディケア・パートBに加入している場合は例外)
免責額(Deductible)
一般的なアメリカの医療保険は一定額をまず自分で支払わないと保険が使えないという仕組み がありますが、TRICAREセレクトも同じように免責額が適用されます。
グループBの場合には、処方箋薬の料金もこの免責額として含まれます。
自己負担額(Co-payments and Cost-share)
民間の医療機関でケアを受ける場合、自己負担額として窓口またはオンラインで毎回診察料を支払います 。ただし、定期的な健康診断やワクチン接種、がん検診などのPreventive Care Visit(予防医療)の場合には自己負担額はありません。
TRICAREネットワークに所属する医療機関や医師を利用すると自己負担額は少ないですが、ネットワーク外の場合には割合(%)計算されるため自己負担額が大きくなります。
スクロールできます
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップとは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。この上限額に達した後は、残りの年間医療費がTRICAREによって100%カバーされるので、これ以上は自己負担は発生しません。
先にあげた医療ケアと処方薬の自己負担額、健康保険登録料(Annual Enrollment Fee)、TRICAREでカバーされたその他のコストシェアリング費もこの自己負担上限額(Catastrophic Cap)としてカウントされます。自己負担上限額(Catastrophic Cap)に達した後は、月払いにしていた医療保険料(Enrollment Fee)をその年は支払う必要がなくなります。
リタイア後に日本へ帰国するという方もいるかと思いますので、後日TRICARE Overseasは別記事でまとめます。
Tricare Overseasプログラムのオフィシャルサイトはこちら
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TRICARE Plus
特定の軍病院やクリニックで提供されているプライマリーケア(一次医療)プログラムです。
このプログラムに参加するには登録が必要で、申請後、決定を受けた軍病院またはクリニックでのみ利用できます。
それぞれの軍病院またはクリニックの責任者がこのプランの提供が可能か決定権を持っています。
TRICAREプライム、Health Maintenance Organization:HMOや同様のプログラムに登録していない人(雇用主が提供するHMOや、Medicare Advantage(Medicare Part C)プランも含む)。
軍人の親、または義理の親も登録できる可能性があります。
登録した軍病院またはクリニックで専門医療を受けられるという保証はありません。
専門医による健診・治療が必要とされた場合には紹介状が出される場合がありますが、民間の医療機関に紹介され利用した場合、TRICAREはその費用はカバーしませんのですべて自己負担になります。
軍の薬局で処方薬を受け取ることが出来ます。
歯科ベネフィットはカバーされていません。
視力サービスはカバーされていません。
健康保険登録料(Yearly Enrollment Fee)
無料 です。
免責額(Deductible)
免責額はありません。
自己負担額(Co-paymentsまたはCost Share)
かかりつけ医による診療を受ける際、自己負担額はかかりません 。ただし、専門医療や入院など一部のサービスには費用が掛かる可能性があります。
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップ(自己負担上限額)とは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。TRICAREプラスには自己負担上限額はありません 。
専門医による健診・治療
民間の医療機関に紹介され利用した場合、TRICAREはその費用はカバーしません。すべて自己負担になります 。
詳しいプランの内容はこちら
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Uniformed Service Family Health Plan(USFHP)
USFHP:US Family Health Planは、米国の6つの地域にある特定の地域で利用可能です。地域に密着した非営利の医療機関を通じて提供されるTRICARE Prime同等のオプションです。
TRICAREプライムと同じ医療料金で提供されています。
軍の病院や薬局が使えないため、民間の病院や医療機関を利用します。
専門医による健診・治療が必要とされた場合にはPCMからの紹介状が必要です。
USFHPに加入した薬局のみ使えます。
一部のサービスは事前承認が必要です。
2年に1回の定期的な眼科検診がカバーされます。ただし医療的に必要な眼科治療はカバーされる場合があります。
TRICARE USFHPに登録するにはその特定の地域に居住している必要があります
健康保険登録料(Yearly Enrollment Fee)
現役時代には無料だったTRICAREプライムの保険料ですが、退役軍人およびその家族はEnrollment fee(登録料)が発生します 。(メディケア・パートBに加入している場合は例外)
メディカルリタイアした軍人とその家族、遺族のEnrollment Feeは加入の中断がない限りは、リタイア時の料金で一生保持されます。Tricare公式ページで確認
免責額(Deductible)
免責額はありません。
一般的なアメリカの医療保険は一定額をまず自分で支払わないと保険が使えないという仕組み がありますが、TRICAREプライムではそのような免責額がありません。
例)
一般の医療保険: 最初に年間で$500や$1,000を自分で支払う免責額が必要 であり、その額を超えて初めて保険が適用されることが多い。 TRICAREプライム: 免責額がない ので、最初から保険が適用される。
自己負担額(Co-payments)
民間のTRICAREネットワークに所属する医療機関でケアを受ける場合、自己負担額として窓口またはオンラインで毎回診察料を支払います 。 現役軍人ステータスの間は、この診察料がすべて無料でしたので自己負担額はなしでしたが、退役ステータスになると毎回この診察料が発生します。ただし、定期的な健康診断やワクチン接種、がん検診などのPreventive Care Visit(予防医療)の場合には自己負担額はありません。
スクロールできます
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップとは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。この上限額に達した後は、残りの年間医療費がTRICAREによって100%カバーされるので、これ以上は自己負担は発生しません。
先にあげた医療ケアと処方薬の自己負担額、医療保険年間入会費(Annual Enrollment Fee)、TRICAREでカバーされたその他のコストシェアリング費もこの自己負担上限額(Catastrophic Cap)としてカウントされますが、POS feeはこの例外です。
自己負担上限額(Catastrophic Cap)に達した後は、月払いにしていた医療保険料(Enrollment Fee)をその年は支払う必要がなくなります。
ポイント・オブ・サービス手数料(POS fees)
緊急の場合を除き、紹介状なしで専門的なケアを受ける場合、ポイント・オブ・サービス手数料(POS fees)が適用されることがあります。
ポイント・オブ・サービス手数料が上記の上限を超えた場合には、それ以降の超過自己負担額としてその50%を支払います。
ポイント・オブ・サービス手数料は自己負担上限額(Catastrophic Cap)には含まれません。
詳しいプランの内容はこちら
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TRICARE Retired Reserve (TRR)
20年以上の兵役を完了し退役した60歳未満のリザーブ軍人(連邦職員健康保険プログラムに加入資格がない、または加入していない者)とその家族が利用できます。
TRRはいつでも加入できます。
最初の保険料は2ヶ月分払いになります。
全世界で利用可能です。
海外の軍病院またはクリニックに空きがある場合に限り利用することが可能です。
TRICARE Retired Reserveに加入中にリザーブ退役軍人が死亡した場合、遺族は引き続きカバーを受けられ、連邦職員健康保険プログラムの加入資格には影響しません。(再婚した遺族配偶者は資格を失います)
日常的なケアや専門的なケアのために、TRICAREが認めた医療機関を自分で選ぶことができます。
多くの場合、紹介状なしで専門医の診療が受けられます
ただ、一部のサービスには事前の承認が必要です。
定期的な眼科検診はカバーされません。ただし医療的に必要な眼科治療はカバーされる場合があります。
60歳になるとTRICARE Retireesプライムまたはセレクトに加入できるようになります。(60歳の誕生日から90日以内に加入して下さい。もし90日を過ぎてしまった場合には最高12ヶ月前に遡って加入ができます。)
健康保険登録料(Premium)
プレミアムベースのプランで、保険料を毎月支払います。
免責額(Deductible)
一般的なアメリカの医療保険は一定額をまず自分で支払わないと保険が使えないという仕組み があり、TRRはTRICAREセレクト・グループBと同様の免責額が適用されます。
処方箋薬の料金もこの免責額として含まれます。
自己負担額(Co-payments and Cost-share)
民間の医療機関でケアを受ける場合、自己負担額として窓口またはオンラインで毎回診察料を支払います 。ただし、定期的な健康診断やワクチン接種、がん検診などのPreventive Care Visit(予防医療)の場合には自己負担額はありません。
TRICAREネットワークに所属する医療機関や医師を利用すると自己負担額は少ないですが、ネットワーク外の場合には割合(%)計算されるため自己負担額が大きくなります。
スクロールできます
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップとは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。この上限額に達した後は、残りの年間医療費がTRICAREによって100%カバーされるので、これ以上は自己負担は発生しません。
先にあげた医療ケアの自己負担額と処方薬の自己負担額、TRICAREでカバーされたその他のコストシェアリング費もこの自己負担上限額(Catastrophic Cap)としてカウントされます。
詳しいプランの内容はこちら
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TRICARE Young Adult (TYA)
対象:資格のあるスポンサーの未婚の成人扶養家族で、21歳(大学生の場合は23歳)以上26歳未満の者。 自身が勤務先の健康保険(雇用主提供の保険)に加入する資格がない場合 に限り、加入できます。
プライムとセレクトの2種類から選択が可能です。
プラン内容はTRICARE Retireeのプライムまたはセレクトに非常に似ていますが、保険料が違います。
もしUSFHPエリアに住んでいる場合には、ネットワーク内の非営利医療システムに所属する医師からすべてのケアを受けます(処方薬も含む)。
有効なIDカードがなくてもTRICARE Young Adultに加入できます。カバレッジが開始されると通知がくるので、IDカードオフィスで新しいIDを取得できます。
軍病院やクリニックで受ける医療サービスには費用がかかりませんが、入院ケアを利用する場合には、少額の「日額費用(per diem)」がかかることがあります。
TRICARE Young Adultプライムに登録するにはプライムサービスに居住している必要があります
健康保険登録料(Premium)
プレミアムベースのプランで、保険料を毎月支払います。
免責額(Deductible)
一 般的なアメリカの医療保険は一定額をまず自分で支払わないと保険が使えないという仕組み があります。プライムには免責額がありませんが、TRICAREセレクトには免責額が適用されます。
処方箋薬の料金もこの免責額として含まれます。
自己負担額(Co-payments and Cost-share)
民間のTRICAREネットワークに所属する医療機関でケアを受ける場合、自己負担額として窓口またはオンラインで毎回診察料を支払います。 定期的な健康診断やワクチン接種、がん検診などのPreventive Care Visit(予防医療)の場合には自己負担額はありません。
スクロールできます
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップとは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。この上限額に達した後は、残りの年間医療費がTRICAREによって100%カバーされるので、これ以上は自己負担は発生しません。
先にあげた医療ケアと処方薬の自己負担額、TRICAREでカバーされたその他のコストシェアリング費もこの自己負担上限額(Catastrophic Cap)としてカウントされますが、POS feeはこの例外です。
ポイント・オブ・サービス手数料(POS fees)
TRICARE Young Adultプライムプランでは緊急の場合を除き、紹介状なしで専門的なケアを受ける場合、追加の手数料(POS手数料)が適用されることがあります。TRICARE Young AdultセレクトプランではPOSはありませんが、ネットワーク外の医療機関を利用する場合には割合(%)計算されるため自己負担額が大きくなります。
ポイント・オブ・サービス手数料が上記の上限を超えた場合には、それ以降の超過自己負担額としてその50%を支払います。
ポイント・オブ・サービス手数料は自己負担上限額(Catastrophic Cap)には含まれません。
詳しいプランの内容はこちら
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TRICARE For Life (TFL)
TRICARE For Life (TFL)は、年齢に関係なくメディケア Part AとBに加入しているTRICARE被保険者のために用意されています。
メディケア Part Aに加えPart Bの資格を持っているTRICARE被保険者は、自動的にTRICARE for Lifeの保険も無料で受けることができます。
メディケアへの加入は65歳になる2ヶ月前までには手続きをすると、保険を切らす恐れが無くなります。
TRICARE for Lifeは無料ですが、メディケア・パートBに加入(有料)して初めてそのベネフィットを受けることができます。
米国および米国の領土では医療サービスを受けた際には、メディケアがまず医療費を支払い、その後TRICAREが第二保険プラン(TRICAREのDeductible(控除額)とCost-share(自己負担額)が適用されます。)として支払いを行います。ただし、どちらにもカバーされなかった医療費は自費で支払う可能性があります。
メディケアは海外では使えないため、世界中で利用できるTRICARE for Lifeが海外でケアを受けた際の医療費を支払います。この場合でもメディケアには保険料を支払う必要があります。
軍病院やクリニックは空きがあれば利用可能です。
メディケアおよびTFLでは以下のサービスは含まれていません。
長期介護
鍼治療
治療の有効性や安全性が完全に確認されていない治療や、臨床試験中の治療など
定期的な眼科検診
補聴器(軍人は別プログラム有)
処方箋薬はTRICAREでカバーされています。
メディケアとTRICARE両方でカバーされているサービスの費用に関しては、TFL Cost Matrix を参照してください。
保険料 / 登録料 (Premium/Enrollment fee)
メディケア (Medicare) TRICARE パートA :ほとんどの人は無料 パートB :所得に基づく月額保険料無料 ※保険料無料のパートA受給資格がある場合、TFLを利用するにはパートAとB両方への加入が必須です。
免責額 (Deductible)
メディケア (Medicare) TRICARE パートA :$1,736(給付期間ごと)パートB :$283(年間)個人:$150 家族:$300
TRICAREが唯一の支払者となる場合、TRICAREの免責額を支払う必要があります。
通常はメディケアが先に支払いを行い、TRICAREがその残りをカバーしますが、メディケアがカバーしないサービスをTRICAREのみがカバーする場合には、この自己負担金が発生するという意味になります。
自己負担上限額(Catastrophic Cap)
キャタストロフィック・キャップとは、TRICAREのプラン全体で家族が年間に支払う最大の自己負担額 を指します。この上限額に達した後は、残りの年間医療費がTRICAREによって100%カバーされるので、これ以上は自己負担は発生しません。
メディケア (Medicare) TRICARE 適用なし 1家族あたり$3,000(年間)
先にあげた医療ケアと処方薬の自己負担額、TRICAREでカバーされたその他のコストシェアリング費もこの自己負担上限額(Catastrophic Cap)としてカウントされます。
支払いの仕組み (Costs for Care)
メディケア割り当て(Medicare assignment)を受け入れている医師からサービスを受ける場合、メディケアが承認済み金額を支払います。
受け入れていない医師の場合、TRICAREが承認額の最大15%まで追加で支払うことがあります。
サービスの種類 メディケアの支払い TRICAREの支払い あなたの支払額 両方の対象 承認済み金額 残りの全額 なし メディケアのみ対象 承認済み金額 なし メディケアの免責額・コストシェア TRICAREのみ対象 なし 許容金額 TRICAREの免責額・コストシェア どちらも対象外 なし なし 請求全額
メディケア・パートA(入院診療)
入院日数 メディケアの支払い TRICAREの支払い あなたの支払額 1〜60日 免責額($1,736)を除いた100% メディケアの免責額($1,736) $0 61〜90日 1日につき$434を除いた全額 1日につき$434 $0 91〜150日 1日につき$868を除いた全額 1日につき$868 $0 151日以降 なし TRICAREが第一支払者としてカバー TRICAREのコストシェア
熟練看護施設 (SNF) :20日までは自己負担0ドル。101日以降はTRICAREが主な支払者(要事前承認)。
ホスピスケア :メディケアが100%支払い、自己負担は0ドル。
メディケア・パートB(外来診療)
メディケアとTRICAREの両方がカバーするサービスについては、あなたの自己負担は原則0ドル です。
対象となる外来サービス メディケアの支払い TRICAREの支払い あなたの支払額 医師の診察・医療提供者のサービス 80% 20% $0 予防医療・スクリーニング検査 100% なし $0 救急外来 (ER) 施設・医師費用の80% 20% + メディケアのコーペイ $0 救急車サービス 80% 20% $0 外来病院サービス 80% 20% + メディケアのコーペイ $0 緊急診療 (Urgent Care) 80% 20%(※病院外来時は+コーペイ) $0 臨床検査・診断検査(放射線等) 80%〜100% 残りの費用 $0 在宅医療サービス 100% なし $0 耐久医療機器 (DME) 80% 20% $0 精神科外来ケア 80% 20%(※病院外来時は+コーペイ) $0 カイロプラクティック 80% なし 20%(メディケアのコーペイ)
TRICARE For Life Overseas(日本など海外での利用)
メディケアは米国および米国領土外での治療費を支払いません。そのため、海外ではTRICAREが「第一支払者(プライマリ・ペイヤー)」となります。
※海外居住中も、TFLを維持するためにはメディケア・パートBの保険料を支払い続ける必要がある 点に注意してください。
提携医療機関(Network Providers)での費用
メディケアの支払い TRICAREの支払い あなたの支払額 なし 第一支払者としてカバー (年間の免責額支払い後)25%のコストシェア
TRICAREが許容する金額(TRICARE-allowable charge)を超えた分は、免責額やコストシェア(25%)とは別に 、すべて自己負担となります。
メディケア(Medicare)は、アメリカ合衆国の公的な医療保険プログラムで65歳以上の高齢者や一部の障害者など、特定の資格を持つ個人に対して提供されます。
パートA(医療保険) :入院、病院での医療、短期の介護施設でのケアなど、基本的な医療サービスを提供します。多くの人々にとって、パートAは保険料を支払っていれば無料です。
パートB(医療保険) :医師の診察、外来処方箋、予防接種、診断テストなどの医療サービスを提供します。パートBには保険料があり、受益者自身が支払う必要があります。
メディケアについて詳しく説明されている素晴らしい日本語の記事があるので、興味のある方はこちらから↓
Medicareを知る(1)ー Part A and Part B by Smart&Responsible
詳しいプランの内容はこちら 、TFLは公式トライケアのポッドキャスト でも聞けます。
☆TRICAREプラン一覧に戻る
Veterans Administration (VA) Healthcare
TRICAREの他にも、VAヘルスケアという退役軍人全体を対象とした医療制度があり、特に障害を持つ退役軍人には優先的にカバーされます。また、特定の条件を満たす場合には、軍役期間が短くても例外的に利用できることがあります。軍人の家族はこの対象ではありません。
退役軍人がVAヘルスケアを利用できる場合、TRICAREと併用したり、VAヘルスケアのみを利用したりする選択肢があり、医療制度の利用の幅が広がります。
詳しい内容はVAウェブサイト をご確認ください。
準備が出来次第、VAヘルスケアについての記事をあげたいと思います。
90日以内にTRICARE Retireeに加入しなかった場合
退役後もTRICAREを途切れることなく継続したい場合、退役日から90日以内に 加入手続きが必要です。
もし90日以内に加入しなかった場合、「レトロアクティブ・エンロールメント 」をリクエストできます。これは、退役日に遡ってTRICAREの加入を有効にする方法ですが、過去分の保険料をまとめて支払う必要があります。
90日以内に加入せず、レトロアクティブ・エンロールメントもしなかった場合の対応策は次の通りです:
トライケアの次のオープンシーズンまで待つ
結婚、子供の誕生、離婚、引っ越しなどのライフイベント があった場合に加入
次のオープンシーズンまで軍病院及びクリニックで空きがある場合に限り 診療を受けることができる
年に1度プラン切り替えができる期間(オープンシーズン)が毎年11月半ば〜12月半ばにあるので、プランが合わなかった場合にはこのオープンシーズン内にプラン変更することもできます。
まとめ
TRICAREプライム は、軍施設やネットワーク内の医療機関を使いたい人向けで、紹介状が必要ですが医療費が低く抑えられます。
TRICAREセレクト は、軍施設が近くにない、または自分で医療機関を自由に選びたい人向けで、紹介状なしで専門医にかかれますが、自己負担が増える場合があります。
TRICAREにはさまざまなプランがあり、どれを選べば良いのか迷うこともあるかもしれませんが、まずはリタイア後のご家庭の状況を考慮しその上で、新しいライフスタイルに最も合ったプランを選んでください。
選択時には以下のようなポイントを確認しておくと良いでしょう。
スポンサーのステータス (退役、メディカルリタイア、Reserve、亡くなった場合)
居住地
米軍基地が近くにあるか
Tricare ネットワークに加入した医療機関があるか
アメリカ国内か日本など海外に住むか
医療ニーズ
紹介なしで自由に専門医にアクセスしたい
持病の有無
リタイア時の軍人と扶養家族の年齢
メディケアの有無
もし選んだプランが自分に合わないと感じても、オープンエンロール期間であれば別のプランに変更することができます。また、ライフイベント があった際にも、その都度プランを変更できるので安心です。
TRICAREのオフィシャルサイトでは質問に答えていくとあなたに最適なTRICAREのプランをピックアップしてくれる機能があるのでぜひ利用しましょう。
リタイア後に一番大きく変わるのがこのTRICARE。 この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。 あなたの体験談や質問を下記お気軽にのコメント下さい。
眼科と歯科をカバーする保険は FEDVIP を通して加入する必要があることを覚えておきましょう。
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2019年までミリタリーをリタイアすると退役軍人とその扶養家族にはTricare Retiree Dental Program(TRDP)というプランが案内されていましたが、現在はFederal Employees…
TRICARE Pharmacy(薬局プログラム)は別記事でまとめていきたいと思います。
参考:https://www.tricare.mil/LifeEvents/Retiring
免責事項 (軍事・退役軍人関連) :当サイトに掲載している軍事・退役軍人関連の情報は、一般的な情報提供を目的としたものであり、国防総省(DoD)、退役軍人省(VA)、TRICAREなどの公式機関による公式見解や指示を代替するものではありません。投稿時点で入手可能な情報をもとに、できるだけわかりやすく日本語で編集していますが、すべてのケースや例外を網羅することは困難です。 制度や給付内容は、法令改正や地域、個々の状況によって異なる場合がありますので、必ず最新の公式情報をご確認ください。
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