大切な人を失うことは人生で最も辛い経験の一つです。そんな時、経済的な不安を少しでも軽減するための制度、軍人遺族補償金(DIC)について詳しくご紹介します。
\この記事で分かること/
- 軍人遺族補償金(DIC)の仕組みと受給条件
- 誰が受給対象となるのか
- DICの申請に必要な手続き
この記事では少しでもみなさんの助けになるよう、DICの基礎知識についてできるだけ分かり安く説明しますので、一緒に学んでいきましょう。
DICとは
DIC:Dependency and Indemnity Compensation(軍人遺族補償金)
VAの公式サイトにその説明が書かれているので引用します。
If you’re the surviving spouse, child, or parent of a service member who died in the line of duty, or the survivor of a Veteran who died from a service-related injury or illness, you may be able to get a tax-free monetary benefit called VA Dependency and Indemnity Compensation (VA DIC).
日本語訳要約:任務中に亡くなった現役軍人、または軍務関連の障害や病気で亡くなった除隊・退役軍人の遺族は、非課税のVA軍人遺族補償金(DIC)の受給資格を得られる可能性があります。
ここから、さらに詳しく説明していきますね。
DICの目的
DIC(軍人遺族保障)の最大の目的は、以下の理由で亡くなった現役軍人や除隊・退役軍人(以下ベテラン)の遺族が、経済的な負担から保護されることです。
- 軍務中または軍務に関連する障害や病気が原因で死亡した場合
- 退役軍人庁(DVA)の医療システムでの治療が原因で死亡した場合
- Vocational Rehabilitation(職業リハビリテーショントレーニング)中に死亡した場合
この制度は、遺族が経済的な不安を抱えず、安定した生活を送るために設計されたVAプログラムの一部となっています。
DIC給付の仕組み
DICはVAが提供する遺族補償金で、遺族の経済的な安定を支援するため、毎月一定額が受給資格がある限り給付されます。
この受給額は、遺族の家族構成や健康状態など、設定された規定によって変わりますが、遺族が安定した生活を送るために役立つものです。
また、DICはすべて非課税であり、税金面の心配が不要。 受給額がそのまま手元に残るため、家計計画に役立てやすい大きなメリットがあります。
DICの受給対象となる遺族
DICを受け取るにはいくつかの条件をクリアしてなければなりません。
DICの条件を満たすベテラン
DICを受け取れるのは下記の条件を満たす現役軍人およびベテランの遺族が対象です。
- 現役中、または訓練中に亡くなった場合
- 軍人が現役勤務中、または現役訓練中(Training)や非現役訓練中(Inactive-duty training)に死亡したことを証明する書類が必要です。
- 軍人が現役勤務中、または現役訓練中(Training)や非現役訓練中(Inactive-duty training)に死亡したことを証明する書類が必要です。
- 軍務に関連する病気や障害が原因で亡くなった場合
- ベテランが軍務に関連する病気や障害が原因で死亡したことを示す医療記録や診断書が必要です。
- ベテランが軍務に関連する病気や障害が原因で死亡したことを示す医療記録や診断書が必要です。
- 軍務に関連する病気や障害が原因で死亡していないが、特定の期間、完全障害(100%、Totally Disabling)の評価を受けていた場合
以下の条件を満たす場合に該当します:
- 死亡する前、少なくとも10年間「完全障害」の評価を受けていた。
- 現役から除隊/退役した直後から、死亡する直前の少なくとも5年間「完全障害」の評価を受けていた。
- 元捕虜(POW)であり、1999年9月30日以降に亡くなり、死亡する前の少なくとも1年間「完全障害」の評価を受けていた。
TDIUとの関係
TDIU:Total Disability based on Individual Unemployability(個別失業状態に基づく完全障害)に該当する場合は、VAの障害評価が100%に満たない場合でも、障害が原因で仕事を続けることができないと認定されると「完全障害」とみなさる場合があります。
参考:https://www.ecfr.gov/current/title-38/chapter-I/part-4/subpart-A/section-4.16
COVID−19関連のケースについて
COVID-19が原因でベテランが亡くなった場合でも、DICの受給資格を得られる可能性があります。ただし、以下の条件を満たす必要がありますので、VAに相談して、必要書類を確認することをお勧めします。
- 軍務に関連する持病がCOVID-19を悪化させた場合
- 例: 呼吸器疾患や免疫系障害が影響を与えた場合。
- 例: 呼吸器疾患や免疫系障害が影響を与えた場合。
- 軍務関連の持病が死亡に寄与している場合
- VAは持病がCOVID-19にどの程度影響したかを確認します。
さらに遺族の資格条件がありますので詳しくみていきます。
DICの条件を満たす遺族
配偶者
下記のいずれかの条件に値する人
- 現役軍人またはベテランが亡くなるまでずっと一緒に住んでいた場合。または
- 別居していた場合でも、その原因が自分に責任がない場合
さらに下記のいずれかの条件に値する人
- 該当する障害や病気が、軍務中に発症または悪化し、除隊/退役後15年以内に現役軍人またはベテランと結婚していた場合。
- 結婚期間が少なくとも1年以上であった。
- 結婚期間に関わらず、現役軍人またはベテランとの間に子どもがいる。
- 2003年12月16日以降に再婚し、再婚時の年齢が57歳以降であった場合
- 2021年1月5日以降に再婚し、再婚時の年齢が55歳以上であった場合
子ども
下記のすべての条件に値する人
- 結婚していない。
- 遺族配偶者の補償に含まれていない。
- 18歳未満であること。または23歳未満で学校に通っている学生であること。
親
- 現役軍人またはベテランの実親、養親、里親である。
- 収入が一定基準以下の場合(VAの定める親の収入基準)
どのようなベネフィットがもらえるのか
DIC(軍人遺族補償金)は、月に一度、原則として月末に指定口座へ直接振り込まれます。
受給額はVA公式サイトより引用(適用開始日:2024年12月1日)
1993年1月1日以降に亡くなったベテランの遺族配偶者
月額:$1,653.07
階級による受給額の違いはありません。
加算額
さらに、特定の条件に基づいて補償手当が加算される場合もあります。
下記の表からご自身に当てはまる記述をご確認ください。追加の手当を上記の毎月の支払額に加算することで、月々の支払い総額が決まります。
条件 | 補償手当の種類 | 追加月額 (in U.S. $) |
---|---|---|
ベテランが死亡前の8年間、VAの完全障害(Totally Disabling)評価を受けており、その8年間配偶者として結婚していた場合 | 8年規定(8-year Provision) | 351.02 |
ベテランの配偶者が障害を持ち、日常生活での介助を必要としている場合 | 介護(Aid and Attendance) | 409.53 |
ベテランの配偶者が障害により自宅を離れることができない場合 | 在宅手当(Housebound Allowance) | 191.85 |
18歳未満の子どもが1人以上いる場合 | 移行手当(Transitional Benefit) | 350.00(ベテランの死亡後2年間) |
DIC配分率(DIC Apportionment Rate) | 409.53 (子ども1人につき) |
DICの計算方法
例)遺族配偶者で、18歳未満の子どもが2人、8年規定に認定され介護が必要なケース
ベテランが亡くなって初めの2年間
$1,653.07 (配偶者補償月額)
+ $409.53 (18歳未満の子ども1人目)
+ $409.53 (18歳未満の子ども2人目)
+ $351.02 (8年規定)
+ $409.53 (要介護)
+ $350.00 (移行手当)
= $3,582.68 /月
ベテランが亡くなって2年目以降(移行手当終了後)
$3,582.68 (移行手当のあった初めの2年間の月額)
– $350.00 (移行手当)
= $3,232.68 /月
VA公式サイトより引用
1993年1月1日前に亡くなったベテランの遺族配偶者
ベテランが1993年1月1日よりも前に亡くなった場合には、VAは上記とは異なる方法でDICの月額を計算しています。
遺族配偶者
- ベテランの階級に応じた補償額を確認
- 調整額を加算
Enlisted 階級 E-1〜E-9
月額
ベテランの階級 | 月額 (in U.S. $) |
---|---|
E-1, E-2, E-3, E-4, E-5, E-6 | 1,653.07 |
E-7 | 1,710.20 |
E-8 | 1,805.47 |
E-9 regular | 1,883.00 |
E-9 special capacity Veteran served as: Sergeant Major of the Army or Marine Corps, or Senior enlisted adviser of the Navy, or Chief Master Sergeant of the Air Force, or Master Chief Petty Officer of the Coast Guard | 2,032.67 |
調整額
条件 | 調整額 (in U.S. $) |
---|---|
ベテランの階級がE-1からE-7であり、死亡前の8年間完全障害の評価を受け、その8年間結婚していた場合 | 351.02 追加 |
ベテランの階級がE-8またはE-9であり、死亡前の8年間完全障害の評価を受け、その8年間結婚していた場合 | 2,004.09 受給額調整後 |
18歳未満の子どもが1人以上いる場合 | 409.53 追加(子ども1人につき) |
Warrant Officer 階級 W1〜W4
月額
ベテランの階級 | 月額 (in U.S. $) |
---|---|
W-1 | 1,745.61 |
W-2 | 1,814.98 |
W-3 | 1,868.03 |
W-4 | 1,976.88 |
調整額
条件 | 調整額 (in U.S. $) |
---|---|
ベテランが死亡前の8年間、完全障害の評価を受け、その8年間結婚していた場合 | 2,004.09 受給額調整後 |
18歳未満の子どもが1人以上いる場合 | 409.53 追加(子ども1人につき) |
Officer 階級 O-1〜O-10
月額
ベテランの階級 | 月額 (in U.S. $) |
---|---|
O-1 | 1,745.61 |
O-2 | 1,805.47 |
O-3 | 1,929.24 |
O-4 | 2,044.89 |
O-5 | 2,250.36 |
O-6 | 2,537.44 |
O-7 | 2,738.36 |
O-8 | 3,008.18 |
O-9 | 3,217.69 |
O-10 regular | 3,529.26 |
O-10 special capacity Veteran served as: Chairman of the Joint Chiefs of Staff, or Chief of Staff of the Army or Air Force, or Chief of Naval Operations, or Commandant of the Marine Corps | 3,787.77 |
調整額
条件 | 調整額 (in U.S. $) |
---|---|
ベテランの階級がO-1からO-3であり、死亡前の8年間完全障害の評価を受け、その8年間結婚していた場合 | $2,004.09 受給額調整後 |
18歳未満の子どもが1人以上いる場合 | $409.53 追加(子ども1人につき) |
DICの計算方法
例)遺族配偶者で、ベテランの階級がE-3、18歳未満の子どもが2人、8年規定に認定されるケース
$1,653.07 (配偶者補償月額)
+ $351.02 (8年規定、階級E-3)
+ $409.53 (18歳未満の子ども1人目)
+ $409.53 (18歳未満の子ども2人目)
= $2,823.15 /月
例)遺族配偶者で、ベテランの階級がE-9、18歳未満の子どもが2人、8年規定に認定されるケース
$2,004.09 (受給額調整後、階級E-9、8年規定)
+ $409.53 (18歳未満の子ども1人目)
+ $409.53 (18歳未満の子ども2人目)
= $2,823.15 /月
VA公式サイトより引用
子ども
子どものみにDIC受給資格がある場合です。
配偶者にDICの受給資格がある場合には、18歳未満の子どもは配偶者の受給額に追加されますので、遺族配偶者の受給額をご確認ください。
未婚の成人した子どもの場合
ベテランの未婚の成人した子どもがDICを受け取る場合、配偶者のDICとは別に月額補償があります。
月額
子どもの状況 | 月額補償額 (in U.S. $) |
---|---|
18歳から23歳までで認定された学校プログラムに通っている場合 | $346.95 |
18歳以上で自立生活が不可能な障害を持つ場合(ヘルプレスチャイルド) | $697.96 |
遺族配偶者がいない場合の子どもへの補償額
亡くなったベテランの子どもを育てている方や、遺族配偶者が再婚によりDIC受給資格を失った場合に子どものみのDICが受給できます。
月額
子どもの人数 | 子ども1人あたりの月額補償額 (in U.S. $) | 月額補償総額 (in U.S. $) |
---|---|---|
1 | $697.96 | $697.96 |
2 | $502.04 | $1,004.07 |
3 | $436.74 | $1,310.23 |
4 | $389.80 | $1,559.21 |
5 | $361.64 | $1,808.19 |
6 | $342.86 | $2,057.17 |
7 | $329.45 | $2,306.15 |
8 | $319.39 | $2,555.13 |
9 | $311.57 | $2,804.11 |
追加金額
- 10人以上の子どもがいる場合、1人ごとに$248.98を追加。
- 18歳以上で障害を持つ子ども(ヘルプレスチャイルド)がいる場合、その子ども1人につき$409.53を追加。
例)子どもが2人おり、そのうち1人がヘルプレスチャイルドの場合、その子の補償額は$911.57($502.04 + $409.53)。
親
年収の定義と考慮事項
親のDIC申請では、年収(yearly income)の定義が重要になります。
- 年収の範囲
年収は1月1日から12月31日までの1年間に得た収入を指します。これには次のような収入が含まれます:- 給与、賃金
- 投資からの収益
- 不動産収入
- 贈与や家族の扶養家族からの収入
- 一部の年金収入
この情報を基に、年収制限の条件を満たしているかを確認します。
また、親が1人存命なのか、2人とも存命なのかでもDICの受給額が変わってきます。
詳しい内容は下記のVAの公式サイトより直接ご確認ください。
Current DIC rates for parents
Intent to File(申請意思通知)を提出すべきか
もしDICを申請するのであれば、Intent to File(申請意思通知)を出すことで次の利点が得られますので、ぜひ検討してみてください。
- 証拠を揃える時間を確保できる
- 効果的な開始日(Effective Date)を確保できる
- 過去にさかのぼって支払いを受け取れる可能性
私自身、前夫を亡くした経験があります。大切な人を失うことは、言葉では表せない悲しみを伴うものです。その上、英語が母国語でない人にとって、喪中の中で多くの手続きを進めるのは特にハードルが高いものです。
ぜひこの制度を利用して、後から申請しても損をしないように備えておくのもよいかもしれません。
DIC申請のステップ
DIC申請のステップはそれぞれの受給対象者によって異なりますが、ここでは主な流れを説明します。
- VAフォーム(受給対象者によって使うフォームが異なります)
- 死亡証明書(軍務関連の病気や障害が原因で死亡したことを示す)
- 軍務記録(退役証明書など)
- 医療記録
- 家族関係を証明する書類(結婚証明書、出生証明書など)
- 追加の証拠(医師の意見書や目撃者の証言など)
必要書類を揃えて、下記の方法を通じてVAに提出できます。
- Military casualty assistance officer(軍遺族支援担当官):現役軍人の場合には担当官が付き、様々な手続きを支援します。
- 弁護士(VA公式サイトから探す)
- クレームエージェント(VA公式サイトから探す)
- VSO:Veterans Service Organization(近くのVSOを探す)
- ご自身で申請(PMC: Pension Management Centerへ郵送 or VA公式提出サイト)
住所:
Department of Veterans Affairs
Pension Intake Center
PO Box 5365
Janesville, WI 53547-5365
VAから追加情報の提供を求められる場合がありますので、そのリクエストに迅速に対応し、必要な書類を提出してください。
VAは提出された証拠をもとに厳しい審査を行い、結果を通知します。
この審査には数週間から数年掛かる場合もあり、人それぞれです。
承認された場合:指定した口座に毎月DICが振り込まれます。口座指定ができていない場合には政府の小切手が郵送で届きます。(小切手の有効期限は1年です)
却下された場合:理由を確認して、不服申し立て(Appeal)を行えます。
正確な情報を提供し、書類の記載内容に誤りがないよう注意してください。地域のVAオフィス(VSO)や専門家に相談することで、手続きをスムーズに進められます。
SBPとの違いは何?
DICの他に、SBP:Survivor Benefit Plan(米軍遺族年金制度)と呼ばれるアニュイティー年金が他にもあります。
DICはVAから支払われますが、SBPはDFAS:Defense Finance and Accounting Service(国防省給与会計局)から支払われ、どちらも遺族をサポートするのが目的ですが別物です。
SBPは加入していれば必ずもらえますが、DICはVAによる厳しい審査があります。
SBPもとても大切な遺族補償なので、下記の記事をぜひ読んでみて下さい。
PACT Actに関連するベネフィット
PACT Act(The Honoring Our Promise to Address Comprehensive Toxics Act of 2022)は、ベテランやその遺族に対し、有害物質の暴露による健康被害に関する支援を拡充するために制定された法律です。
もしPACT ActによりDICの条件を満たしていると思われる場合には、新たに申請することができます。
さらに、過去にDICを却下された場合であっても、このPACT Actの施行後に条件を満たしている可能性がある場合、VAが自発的に再審査を行うことがあります。この場合、VAからの連絡を待つ必要はなく、自身で再申請することも可能です。
VAのその他のベネフィット
VAからはこのDICの他にも、遺族をサポートするベネフィット等が用意されています。
- VA Survivors Pension(VA遺族年金)
低所得の遺族(配偶者や子ども)を対象とした支援金で、年収が特定の基準以下の場合に給付されます。 - DEA: Dependent’s Educational Assistance Program(扶養家族教育援助プログラム)
通称Chapter 35と呼ばれる教育援助プログラムです。
このプログラムは、ベテランが軍務関連で死亡または100%の障害評価を受けた場合、その扶養家族(配偶者や子ども)が教育や訓練を受けるための費用を支援する制度です。教育費や職業訓練の一部をカバーし、対象者が高等教育を受けたり、キャリアの準備を進めたりするのをサポートします。 - Personalized Career Planning and Guidance(個別キャリア計画およびガイダンス)
通称Chapter 36と呼ばれるプログラム。VA教育援助プログラムの対象者に、キャリア形成や教育計画をサポートするサービスを提供します。 - Fry Scholarship(フライ奨学金)
軍務中(Line of Duty)で亡くなった軍人の子どもや配偶者に提供されるPost-9/11 GI Billと同等の教育支援プログラム。学費、教科書代、住居手当を含みます。 - Burial in VA National Cemeteries(VA国立墓地への埋葬)
アメリカ国内にある137の国立墓地への埋葬サービス。 - Financial Burial Benefit(埋葬給付金)
ベテランの埋葬や葬儀費用の一部を補助する給付金。
墓石や国立墓地への埋葬費も含まれる場合があります。 - CHAMPVA:Civilian Health and Medical Program of the Department of Veterans Affairs(VA医療保険)
VAが提供する医療保険プログラム。
遺族は引き続きTRICAREを使える場合が多いですが、TRICAREの資格がない場合にはCHAMPVAが医療保険を提供します。 - Bereavement Counseling(遺族カウンセリング)
遺族の心理的サポートを提供する無料のカウンセリングサービス。
地域のVA施設で利用できます。 - VA Home Loan(VA住宅ローン)
現役軍人やベテラン、遺族配偶者向けに提供される住宅ローンプログラム。
低金利&頭金なしで住宅を購入、または改修する際に利用可能です。
これらのベネフィットの詳細については、今後の記事で詳しく解説していく予定です。それまでは、VA公式サイトのリンクを参考にしていただければ幸いです。
よくある質問
- 再婚した場合でも受給資格はありますか?
-
再婚した年齢により受給資格が変わります。現在は55歳未満で再婚した場合にはDICの受給資格を失います。再婚により資格を失った場合でも、ベテランとの間に子どもがいる場合には、子どもへ受給資格が移ります。
- DICは課税対象ですか?
-
いいえ。VAからの補償金はすべて非課税であり、アメリカ政府に税金を支払う必要がないので、アメリカのTax Returnの際には何も提出する必要はありません。
- 日本に住んでいても受け取れますか?
-
はい。資格がある間はアメリカ国外にいても受け取れます。
- SBPに加入していますが、DICも受け取れますか?
-
はい、受け取れます。法律改正により2024年1月よりSBP-DICオフセットの制限が取れ、SBPとDICを両方同時に受け取ることが出来るようになりました。
- DIC受給の対象か分かりません。申請しても大丈夫ですか?
-
はい。まずは必要書類を揃えて申請してみましょう。VAが最終的な判断をしてくれるため、行動することが大切です。
- ベテランが自死した場合でもDICを受け取れますか?
-
DICの審査の基準は、軍務に関わっているかどうかになります。もし、ベテランがPTSDや鬱病などで軍務に関わる障害としてVAの障害評価を受けていたのであれば、DICを受給できる可能性があります。また、軍務に関わる障害でなくとも100%評価を一定期間もらっている場合には、軍務に関わらない原因でもDICを受給できる権利があります。ぜひVAオフィスに連絡をとってみてください。
まとめ
この記事では、軍人遺族補償金(DIC)について解説しました。
DIC:Dependency and Indemnity Compensation(軍人遺族補償金)
- DICとは:軍務中または関連する病気や障害で亡くなった軍人えやベテランの遺族が受給できる非課税の補償金。
- 受給対象:配偶者、子ども、親が条件付きで対象。
- 重要なポイント:DICは申請が必要であり、VAによる承認が不可欠。必要書類を揃えて手続きを正確に行うことが大切です。
DICは遺族の生活を支える大切な制度です。この記事が手続きや申請の理解に少しでも役立てば幸いです。
また、DICについて気になることがあれば、どうぞお気軽にコメントください!調べてお答えいたします。
参考
https://www.ecfr.gov/current/title-38/chapter-I/part-3#3.5
https://www.va.gov/disability/dependency-indemnity-compensation
Disclaimer:このサイトに掲載されている情報は、公式な情報源ではありません。投稿時点での情報をもとに、わかりやすくお伝えするため編集しておりますが、すべてのバリエーションや例外を網羅することは難しい点をご理解ください。ご自身の状況に合わせた判断が必要ですので、必ず公式な情報源も併せてご参照ください。
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