想定外のレイオフから始まったプチFIRE生活。
準備万端で迎えた「完全FIRE」ではないからこそ見えてきた、お金と自由のリアルな感想をまとめてみます。
実際に過ごしてみると、「FIRE=自由で最高」というキラキラしたイメージとは少し違う、意外な側面が見えてきました。
るうママこれからFIREを目指している方にとって、一つの「シミュレーション」として参考になれば嬉しいです。
我が家の「プチFIRE」の前提条件
まずバックグラウンドを少し説明します。
我が家は2023年夏に、FIREの「FI(経済的自立)」の部分を達成しました。
ただ、我が家の場合は資産を取り崩す一般的なFIREとは異なり、不動産収入や退役軍人年金などのキャッシュフローだけで生活費が賄えるようにったので、仕事が完全に「オプション(自由選択)」になりました。
今回のレイオフをきっかけに、突然RE(リタイア・アーリー)になり強制的にプチFIREがはじまりました
この記事では、そんな経験を通して見えてきたリアルを深掘りしてみます。
お金|生活はできる。でも“質”が変わる
結論から言うと、問題なく生活できています。
我が家には下記のような収入があります。
- 米軍のリタイアメント年金
- 軍人障害補償年金
- 賃貸物件からの収入
- サイドハッスル収入
いわゆる一般的な「資産を切り崩すFIRE」とはちょっと違い、毎月の収入で完全に生活が回っている状態です。
あと大きいのが医療保険。
アメリカだと、職場がスポンサーとなってくれる医療保険が一般的で、それ以外の場合だとプレミアムもお高くなるのが一般的ですが、我が家の場合はありがたいことに退役軍人家族用のTRICARE保険とVA医療のベネフィットが使えています。
さらに処方箋や眼科、歯科もカバーされているので、医療コストの不安は特になく安心して暮らしています。



ただし、「生活できる」と「満足できる」は別ということ。
私たちは2023年にFIを達成したあともパパが仕事を続けたことで、これまでの倹約生活のアクセルを緩め、ゆとりある生活を約2年半続けました。
このゆとりある生活により、気づかないうちに生活レベルも上がってしまった「Lifestyle Creep」状態になっていました。
ゆとりある生活をしてしまったが為に、収入が減ると、困らないけど「物足りない」と感じてしまいます😅
投資|一番感じた“機会損失”
ここは今回一番感じたポイント。
当たり前ですが、働いていないと税制優遇がある401(k)やIRAに拠出ができない。
これが思っていた以上に大きいです。
長期投資って結局は「どれだけ市場に居続けたか」なので、この数ヶ月でも差が出ます。



今年前半のように下げ相場で買えないのは、普通にもったいない…。
働いていれば当たり前にできていた積み立て投資が止まるだけで、ここまで違うのかと実感しました。
もちろん通常の証券口座内でも投資はできるのですが、やはり準備万端にして臨んだFIRE生活では無いので、もしものための現金を確保するのが優先になってなかなか投資にはお金が回っていません。
時間の自由|完全に自由ではない理由
FIRE=自由な時間、というイメージしていたのですが、
でも実際はそこまで単純ではないです。
我が家はまだ未就学児もいるため、生活は完全に子ども中心になります。
また、上の子たちの学校や日常のスケジュールがあるので、好きなタイミングで自由に動けるわけでもありません。
こういった中、FIREで得られる、思い立ったらお出かけや旅行という醍醐味を感じられませんでした。
独身であったり、子ども達がすでに巣立ってしまっているご家庭であれば、この状況はまた違っていたのでは無いかと思いますが、私たちの場合は時間はあるけど、「完全に自由」ではない感じです。
借金|ない方が絶対に良い
私たちはもともと2029年のFIREを目標にしていたので、2025年にローンを組んでトラックを購入。
ところが今回レイオフという形で急遽無職になってしまったことで、ローンの返済がまだ残っている状態でのFIREとなりました。
そして、このローンも通常よりも早めに返済する予定で短期で組んだため、毎月のローン返済が家計を圧迫します。
もしこの車ローンが無かったら、このお金はまるまる生活費や投資に使えたものなので、完全FIREする前には不動産ローン以外の借金は全て完済することが絶対に良いと改めて感じました。
純資産|追加投資していないのに増えている
実は今年に入って現金をかなり多く使っています。
賃貸物件のACユニットを2台交換、Water Heater、フローリング交換に、パパの趣味のバイクを一括購入、自宅のバスルームリモデルや大型家電の交換もしました。
ところが不思議なことに、追加投資をしていないのに$92,571ほど純資産が増えています。(この表には子供たちの学資金は含まれていません。)


これは資産がお金を生み出す力が、私たちの稼ぐ力を超えた為でしょう。
そして、我が家の純資産を増やすのは2つの力が加わります。
- ひとつ目は、先に話した資産がお金を生み出す力。
- ふたつ目は、大家業や毎月の車ローン返済等による、負債の減少です。
不動産物件は、入居者の賃貸料から住宅ローンがカバーされるので、いつの間にかに減っていきます。
税金|税率が低いうちに払っておきたい
調べてみると2026年の夫婦合算では、課税所得が$100,800まで12%、それを超えた部分から22%です。そして標準控除は$32,200。さらにChild Tax Creditも考慮します。
課税対象のペンションとその他の雑所得を合わせても労働収入がない為、今年は税金がかなり低く12%の税率で収まりそうです。
そこで、今年はRoth Conversionを検討中。
Roth Conversionとは税制優遇口座内のTraditional資金をRothへ変換させること。
Traditional資金は積立時にその年の収入から税控除される優遇を受ける代わりに、引き出し時に積立金と増えた額に税金が掛かります。またRMD:Required Minimum Distributionがあり、一定の年齢(私の場合だと75歳)に達したら毎年強制的に最低限の金額を引き出さなければならないルールです。
一方でRothは収入制限はあるものの、積み立てるその年に税金を払うため、引き出し時には積み立て金にも増えた額にも税金がかからないという優遇があります。
これを税率が低い年に変換させることで税金を先に納めて、今後かかるはずであった税金とRMDを回避できます。
ソーシャルセキュリティーはもらえないかもしれないと計算に入れていない方がいいという意見もありますが、出口戦略を考える時には、ソーシャルセキュリティー年金を入れて考える必要があります。
なぜなら収入が一定額を超えると、ソーシャルセキュリティー年金にも税金が掛かってくるからです。
我が家の場合、しばらく資産取り崩しをする必要がないかもしれないので、将来の収入やRMDを考慮して、税金を戦略的に考える必要があります。
やはり、税枠が12%というのは滅多にないチャンスなので、年末に最終的な収入と控除額を見て、Traditional TSPからRoth TSPへin-plan conversion(TSPの中で変換)したいと思います。
結論|やっぱりもう少し働く
今回の結論は



やっぱり、もう少し働く。
プチFIREを通して、現在の収入でも日常生活はもう成り立っていることは分かりました。
でも「どんな生活をしたいか」を考えると、やっぱりもう少し余裕があった方がいい。そしてパパの趣味がバイクなので、パーツ交換にお金が結構掛かる(←これw)。
FIRE後に好きなことをもっと気兼ねなくするためには、予算を気にする生活より、余裕を持って好きなことを選べる状態の方が自分たちが目指すFIREライフです。
まとめ
- 生活は問題なく回る(しかも資産は取り崩していない)
- 米軍関連の年金と健康保険はかなり大きい
- 投資できない期間は機会損失に感じる
- 子どもがいると時間はそこまで自由じゃない
- 一度上げてしまった生活レベルは思ってる以上に下げにくい
家族でFIREは「完全な自由」というより、「どこまで豊かさを求めるか」だと思いました。
我が家はこのまま無理のないペースで資産形成進しながら、最終的にはFat FIREを目指していきたいと思います!


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