ミリタリー・リタイア後の歯科&眼科保険について

2019年までミリタリーをリタイアすると退役軍人とその扶養家族にはTricare Retiree Dental Program(TRDP)というプランが案内されていましたが、現在はFederal Employees Dental and Vision Insurance Program(通称:FEDVIP)がTRDPに変わって案内されています。

るうママ

さっそく、このFEDVIPについて見ていきましょう!

目次

FEDVIPって何?

連邦職員歯科・眼科保険プログラム(Federal Employees Dental and Vision Insurance Program: FEDVIP)は、連邦職員および年金受給者、特定の退役軍人、現役家族 が任意で加入できる、歯科(デンタル)・眼科(ビジョン)保険プログラムです。

アメリカの医療保険は歯科と眼科はカバーされていないので、別に加入する必要がでてきます。

米国人事管理局(U.S. Office of Personnel Management:OPM)がスポンサーで、加入資格のある者は歯科保険会社12社、眼科保険会社5社の中から選ぶことができます。

BENEFEDSはこのFEDVIPに加入する保険会社に代わって、加入手続きと保険料支払いの手続きを行っています。

FEDVIPを利用するための資格

FEDVIPを利用できるのは下記の資格をもつ者

  • 資格のある連邦職員、米国郵政公社(USPS)の職員
  • 年金受給者(Annuitants)
  • 遺族年金受給者(Survivor Annuitants)
  • 補償者(Compensationers)
  • 特定の消防士及び救急隊員
  • 特定の退役軍人、現役家族、遺族

この記事ではリストの最後にある退役軍人、退役軍人の家族、遺族向けのFEDVIPについて詳しく説明していきます。(現役軍人とその家族はこの記事では省略します)

資格のある扶養家族とは・・・

  • FEDVIPに加入資格のある軍人の配偶者
  • FEDVIPに加入資格のある軍人の未婚の子ども・扶養家族
    • 学生ではない場合は21歳未満
    • フルタイムの学生の場合23歳未満(DEERSに学生と登録済み
    • 上記の年齢に達する前に障害があると認められた(DEERSにIncaoable of self-supportと登録済み*)

* フルタイムの学生とは、未婚の子供または扶養家族で、認定教育機関にフルタイムで在籍しており、在籍中の経済的支援の少なくとも50%をスポンサーが提供している者をいう。フルタイムの学生である子供および扶養家族は、23歳の誕生日または卒業(いずれか早い方)までFEDVIPに加入する資格がある。

** 21歳(学生でない場合)または23歳(フルタイムの学生の場合)までに、精神的または身体的な理由で扶養できない未婚の子供または扶養家族は、扶養の50%以上をスポン

退役軍人

退役軍人、メディカルリタイア軍人、退役リザーブ軍人(60歳以上の退役リザーブ軍人、及びまだ恩給を受け取っていない60歳未満の退役リザーブ軍人)

歯科保険への加入資格:Yes 本人およびその家族。

眼科保険への加入資格:Yes TRICAREに加入している場合、本人およびその扶養家族。

退役軍人の扶養家族

上記に挙げた退役軍人(スポンサー)の扶養家族で以下の例外のいずれかに該当する者が対象

  • スポンサーがVAの歯科サービスを受けている
  • スポンサーが雇用主を通じて歯科保険に加入しているが、家族がその保険に加入していない
  • 医療または歯科疾患のため、歯科医療サービスを受けることができない

歯科保険への加入資格:Yes 本人およびその扶養家族。ただしスポンサーが加入する必要なし。

眼科保険への加入資格:No 本人およびその扶養家族は対象外。(スポンサーが対象者であっても)

退役軍人遺族

退役軍人の遺族(未婚の未亡人、資格を持った子ども及び扶養家族)

歯科保険への加入資格:Yes 本人およびその扶養家族。

眼科保険への加入資格:Yes TRICAREに加入している場合、本人およびその扶養家族。

現役軍人の遺族

30日以上軍務を全うし、殉職した現役軍人の遺族(再婚しいていない未亡人、資格を持った子ども及び扶養家族)

歯科保険への加入資格Yes TRICAREデンタルプログラムの資格(軍人が殉職してから3年のみ)が無くなった場合。

  • 未亡人: 現役軍人が殉職した日から3年のみ、現役時代に加入していたTRICAREデンタルプログラムを引き続き利用することが可能。資格が無くなったらFEDVIPに加入することができる。
  • 遺族(子ども、扶養家族): 現役時代に加入していたTRICAREデンタルプログラムを21歳になるまで、フルタイムの学生の場合は23歳まで引き続き加入することが可能。FEDVIPには加入できない。

眼科保険への加入資格:Yes TRICAREに加入している場合、本人およびその扶養家族

名誉勲章受章者(Medal of Honor)

名誉勲章を受章した軍人

歯科保険への加入資格:Yes もし現役中であれば対象外

眼科保険への加入資格:Yes TRICAREに加入している場合、本人およびその扶養家族。もし現役中であれば対象外

名誉勲章受章者(Medal of Honor)の遺族

名誉勲章受章者の遺族(再婚していない未亡人、資格を持った子ども及び扶養家族)

歯科保険への加入資格:Yes 本人およびその扶養家族。

眼科保険への加入資格:Yes TRICAREに加入している場合、本人およびその扶養家族。

再婚していない元配偶者

DoDの資格条件20-20-20または20-20-15を満たす再婚していない元配偶者

歯科保険への加入資格:No

眼科保険への加入資格:Yes TRICAREに加入している場合、本人のみ。その他家族は資格なし。

ナショナルガード・リザーブ軍の遺族

殉職したナショナルガード・リザーブ軍人の遺族(再婚しいていない未亡人、資格を持った子ども及び扶養家族)でTRICAREリザーブ・セレクトに加入している

歯科保険への加入資格:No

眼科保険への加入資格:Yes TRICAREリザーブ・セレクトに加入している場合、本人およびその扶養家族。

FEDVIPへの加入

るうママ

加入期間はミリタリーを退役する日の31日前〜退役後60日(合計91日)の間までで!

そしてFEDVIPは地頭的に加入されないので、必ず自分で加入手続きをしなくてはいけません。もし加入期間を過ぎてしまった場合には、次のオープンシーズン(11月の第2週の月曜日〜12月の第2週の月曜日)まで待たなければいけませんのでご注意ください。

FEDVIPの加入プロセスは意外に簡単。

質問に答えていけばあなたに加入資格があるか、必要なプロセスをスムーズに行えます。

加入資格があれば、My BENEFEDSアカウントを作り、お住まいの地域で提供されているプランから家族構成、生活スタイルに合わせてお好きなプランを選んでください

FEDVIP歯科・眼科プランに1度加入すると、毎年自動的に更新・断続されます。

プランの見直し・変更はオープンシーズンの期間、またはQualifying life events:QLEが発生した場合に可能です。

Qualifying Life Events(QLE)とは

下記のライフイベントがあった場合、的確事由が発生した31日前〜60日後までにプランの変更ができます。

  • 結婚した
  • 他に加入していた歯科・眼科プランの資格を失った
  • 家族が増えた
  • 家族が減った
  • 引っ越しをした
  • 現役軍人に戻った
  • 無給休暇から復帰した(政府職員)

FEDVIPを通して加入できる加入会社とそのプラン

歯科保険会社12社、眼科保険会社5社の中から選ぶことがでます。

家族構成、お住まいの地域、生活スタイルに合わせて一番お得なプランを選んでみてください。

BENEFEDSのオフィシャルサイトのプラン比較ツールがおすすめです↓↓↓

るうママ

どのプランに加入するか決める時は必ず通っている(または通う予定の)歯医者が保険プラン提供会社のネットワークに入っているか確認してください。それぞれのホームページから確認できます。

Dental Plans(歯科保険プラン)

FEDVIPデンタルプランはネットワーク内の歯科医院を利用した場合、定期クリーニングは100%、また総合的なサービスはカバーされています。

ネットワーク内の歯科医院を利用する場合にはDeductible(自己負担)なし。

クラウン、ブリッジ、義歯、インプラントなどの主要なサービスには待機期間なし。

提供されているプランのほとんどは歯列矯正への保険適用に12ヶ月の待機期間や年齢制限なし。

以下からFEDVIP歯科医療保険会社を選択し、リンクからプラン詳細をご確認ください。

Nationwide/International

Regional

Vision Plans(眼科保険プラン)

FEDVIPのビジョンプランは、定期的な眼科検診やメガネ及びコンタクトレンズが総合的にカバーされています。

このプランには弱視検査、メガネフレームとレンズ、コンタクトレンズ等、多くの検眼所や眼鏡小売店でサービスを受けることが可能。

飛散防止ポリカーボネート、キズ防止液、反射防止液、UVコーティング、着色レンズ、累進レンズ、レーザー眼科手術の割引などのレンズ・オプションあり。

各プランによってカバーされる内容が異なりますの、下記のリンクからプラン詳細をご確認ください。

Nationwide/International

FEDVIP保証内容

一度FEDVIPに登録すると更新登録の必要はなく、資格がある限りずっとサービスを受けることができます。

登録したプラン内容はVENEFEDSにログインしてマイアカウントから確認することができます。

FEDVIP課金と支払い

退役軍人とその家族の保険料の支払いは税引後のリタイアメントチェックから自動引き落としになります。

もし、リタイアメントチェックが保険料を下回る場合には銀行引落になります。

軍人遺族の保険料の支払いは銀行引落になります。

よくある質問

保険料をクレジットカードで払えますか?

いいえ。クレジットカードでの支払いオプションはありません。

元軍人またはDisabledベテランは加入できますか?

メディカルリタイアベテランは退役軍人として扱われますので、FEDVIPデンタルプランに加入することが出来ます。もしTRICARE健康保険に加入している場合には、FEDVIPビジョンプランにも加入資格があります。

私は退役軍人で一般会社で働いており、会社提供の保険を利用していましたが、転職または退職した場合にはFEDVIPに加入することはできますか?

QLE:Qualifying Life Eventが適用されます。現在の保険が無効になる日の31日前〜無効後の60日までにFEDVIPに加入することができます。

まとめ

退役軍人とその家族にこれまで提供されてきたTRICARE Retiree Dental Programは2019年に終了し、それに変わって新たにこのFEDVIPへの加入ができるようになりました。

これにより、退役軍人とその家族は様々なプランから、家族構成やライフスタイルに合わせてより適したプランを選ぶことが可能になっています。

ここで最も重要なことは、退役日の31日前〜退役日の60日後までに必ず加入登録を済ませ、Civilianライフへのトランジッションをスムーズに行うことです。

FEDVIPの加入は簡単!下記のリンクボタンからBENEFEDS公式サイトにいけます。質問に答えてあなたの加入資格の確認、そして必要なプロセスをスムーズに行うことができます。

また、BENEFEDSでは定期的にウェビナーを開催していますので、ぜひ参加してさらに理解を深めるのもよい方法です。

この記事で参考にしたWebサイト:BENEFEDS(オフィシャルサイト)

アメリカでの歯科医療は日本よりもお金が掛かりますので予防ケアが大切です!おすすめの予防ケアグッズをここに紹介しておきます☆

るうママ

この記事が誰かの役に立ちますように!Happy Retirement!

Disclaimer:このサイトに掲載されている情報は、公式な情報源ではありません。投稿時点での情報をもとに、わかりやすくお伝えするため編集しておりますが、すべてのバリエーションや例外を網羅することは難しい点をご理解ください。ご自身の状況に合わせた判断が必要ですので、必ず公式な情報源も併せてご参照ください。

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