VAローンとはアメリカの現役軍人や除隊・退役軍人、その家族が利用できる住宅ローン制度で、VA(Veterans Affairs:退役軍人省)が保障する軍人ベネフィットの中でも最も素晴らしいものの一つだと言われています。
一般の住宅ローンよりもローン資格の基準が低く設定されており、頭金やモーゲージ保険などがお得になっているので、PCSによる引越しの多いミリタリーライフに最も適した、懐にも優しい住宅ローンとなっています。
この記事ではVAローンを利用する際に必要な基本知識から、申込手順、他のローンとの比較までを解説します。VAローンのメリットを最大限に活用し、スムーズにマイホームを手に入れるための準備が整うはずです。

こんにちは、るうママです!
我が家はこれまで不動産投資で何度も物件を購入、自宅もVAローンで購入しましたので、その経験を踏まえてこの記事を書いています。誰かのお役に立てれば光栄です。
\この記事で分かること/
- VAローンとはどのようなローンなのか
- VAローンは通常の住宅ローンとは何が違うのか
- VAローンでの家の買い方
VAローンを検討している方や、これからマイホーム購入を計画している方のために、出来るだけ分かりやすく説明していきます。VAローンを正しく活用して、マイホームを手に入れましょう!
VAローンとは?


VAローンは現役軍人や除隊・退役軍人、そしてその家族を対象にマイホームの購入やリフォームをサポートするための住宅ローン制度です。(この記事では米軍人をまとめてベテランと呼びますのでご了承ください)、
通常の住宅ローンと異なり、VA(Veterans Affair:退役軍人省)がローンの一部を保証してくれるため、頭金なしで住宅を購入できたり、民間ローンよりも低金利で借りられるのが特徴です。また、手数料が少ない点も大きなメリットとなっています。
VAローンでは、マイホーム購入用としてお金を借りる時、「お金を返せなくなった場合、VAが一部を責任を持って返しますよ」と貸し手の金融機関に約束するという形でローンを保証します。
たとえば、あなたが友達にお金を貸すとき、その友達の家族が「もしこの子が返せなかったら、私が代わりに返すから安心して貸してね」と言ってくれたら、安心してお金を貸せますよね?それと同じように、VAが「この人が返せなくなった場合は、私たちが一部を保証します」と言っているので、金融機関はリスクが少なくなり、借り手に優しい条件でお金を貸してくれるのです。
この「VAの保証=バックアップ」があるからこそ、ベテランは頭金なしや低い金利で家を買うことができるのです。
VAローンのベネフィット


それではVAローンのベネフィットを見てみましょう。
- VAによる保証
- 頭金不要
- PMI(Private Mortgage Insurance:プライベートモーゲージ保険)が不要
- 低金利
- 早期返済ペナルティーがない
- 融資限度額の条件なし
- クレジットスコアの基準が緩やか
- クロージングコストの削減
- ローンの引き継ぎ(アサンプション)が可能
- 条件によりVA Funding Fee(VAローン手数料)免除あり
- VAスタッフによるサポート
- EEM(Energy Efficiency Mortgage:エネルギー効率改善融資)
このようにVAには多くのメリットがあります。それぞれ見てみましょう。
VAによる保証
VAローンは、VAが金融機関に保証を提供します。もし借り手が返済できなくなった場合、VAがその損失をカバーします。このため借り手は頭金なしや低金利で家を購入することができます。
頭金不要
通常、住宅ローンでは頭金が必要ですが、VAローンではその必要がありません。これにより貯金が少ない家庭でも住宅を購入しやすく、特に初めてのマイホーム購入に最適です。
PMI(Private Mortgage Insurance:プライベートモーゲージ保険)が不要
一般的に頭金が少ない場合、モーゲージに加えPMI(プライベートモーゲージ保険)が必要ですが、VAローンでは不要です。そのため月々の支払いを抑えられ、家計に優しい制度となっています。
低金利
VAローンは、一般の住宅ローンよりも低金利で提供されます。これにより毎月の返済額が少なくなり、総支払額も抑えられます。長期的なローンではこれは大きなメリットです。
早期返済ペナルティーがない
VAローンでは、早期に返済してもペナルティーは発生しません。臨時収入やボーナス等で繰り上げ返済をしてローンを早めに返済することができ、利息を節約できます。
融資限度額の条件なし
2020年以降、VAローンには融資額の上限がなくなりました。これにより高額な物件でも頭金なしで購入できる可能性が広がりますが、貸し手が設定する基準により、所得やクレジットスコアに応じた制限があること、既存のVAローンの残高なども関係があります。
クレジットスコアの基準が緩やか
VA自体は最低クレジットスコアを設定していませんが、貸し手ごとに異なる基準が適用されます。一般的には620点程度のクレジットスコアだとVAローンが承認されやすいとされています。これは他の住宅ローンに比べて柔軟な基準となっています。
クロージングコストの削減
VAローンでは、クロージングコストの一部を売主や貸し手が負担でき、最大で購入価格の4%までを負担してもらうことが可能です。これにより購入者の初期費用が軽減されます。
ローンの引き継ぎ(アサンプション)が可能
VAローンは、低金利であった売り手のローン条件をそのまま次の購入者に引き継ぐことが可能です。現在のような高金利の世の中では、新たな購入者にとって大きなメリットとなりえます。
条件によりVA Funding Fee(VAローン手数料)免除あり
通常、VAローンにはFunding Fee(VAローン手数料)がかかりますが、軍務中または軍務に関連する障害を持つベテランやその配偶者、パープル・ハート章(名誉戦傷章)受章者はこのVA Funding Feeが免除されることがあります。この免除により、初期費用をさらに抑えることができます。


VAスタッフによるサポートへのアクセス
VAはローン返済が困難になった場合にサポートを提供しています。特に経済的な困難に直面した際、ローンの調整や再編成をサポートし、差し押さえを避けるための相談が可能です。これにより、借り手は安心してVAローンを利用することができます。
EEM(Energy Efficiency Mortgage:エネルギー効率改善融資)
EEM(Energy Efficient Mortgage)は、住宅のエネルギー効率を改善するための費用をVAローンに追加できる制度です。最大6,000ドルまでの費用がローンに組み込め、光熱費の削減が期待されます。ただし、月々の支払いが少し増える場合があります。
VAローンと他のローンの違い



それではVAローンと他のローンを比べて見てみましょう。
○: 比較的有利
△: 条件付き、または利用可能だが制限あり
×: 利用不可、または不利
VAローンが使えるのは誰か?


VAローンはベテラン、そしてその家族が利用できる特別な住宅ローンプログラムです。
①の条件に加え、②の条件が一つでも当てはまればVAローンを使うことができます。
① VAローンで購入する家に居住すること
② 以下のいずれかの条件を満たすこと
現役軍人
現在、少なくとも90日間連続して現役勤務をしていること(Active Guard Reserveも含む)1
退役・除隊軍人
1990年8月2日以降に退役または除隊した場合で以下のいずれかを満たしていること。
- 24か月間の連続勤務
- 90日以上の現役勤務
- ハードシップ、政府の都合、または軍隊削減などで90日以上勤務した場合
- 軍務に関連する傷病による除隊は90日未満の勤務でも可
ナショナルガード/予備兵(Reserve)
訓練以外で少なくとも90日間の現役勤務が必要です。または、少なくとも30日間連続した現役勤務が必要で、関連する文書(DD214、年間ポイントステートメント、DD220、命令書など)で証明される必要がある
配偶者
- Dependency and Indemnity Compensation(DIC)を受給する遺族配偶者で以下のいずれかの条件を満たしていること:
- 軍務中または軍務に関連する障害で死亡した軍人の未婚の遺族配偶者
- 100%のVA障害年金を受給していたベテランの未婚の遺族配偶者(死因が軍務に関連していなくても対象)
- 2003年12月16日以降に57歳を超えてから再婚した遺族配偶者
- DICの受給資格はなくても、以下に該当する配偶者:
- 行方不明(MIA)または捕虜(POW)の状態が90日以上続いている軍人の配偶者(この資格は1回のみ利用可能)。
その他資格がある者2
第二次世界大戦中に、米国と連合した国の軍隊で従軍した米国市民や、特定の組織(米陸軍士官学校、空軍士官学校、沿岸警備隊士官学校のCadet: 士官候補生、公衆衛生サービスの委任士官、海洋大気庁(NOAA)の士官、第二次世界大戦中の商船員など)に所属していた者
上記に加え、「名誉除隊(Honorable Discharge)」または一般除隊(General Discharge)でなければなりません。以下のような場合はVAローンの資格を失う可能性があります:
- 不名誉除隊(Dishonorable Discharge)
- 軽罪除隊(Bad Conduct Discharge)
ただし、特定の状況下では除隊の見直しができる場合もありますので、VAに確認することが推奨されます
注意: 上記の条件を満たしていても、VAローンを利用するためには、信用情報や収入の要件も満たす必要があります。VAは最低クレジットスコアを設けていませんが、多くの金融機関はクレジットスコアを基に金利を設定します
VAローンが使えるかどうかはCertificate of Eligibility(COE:資格認定証明書)を取得し証明できます。
Certificate of Eligibility (COE)
VAローンの利用条件に当てはまれば、金融機関に「私はVAローンを使う資格がありますよ」「どれだけのローン資格がありますよ」と証明する書類Certificate of Eligibility(COE:資格認定証明書)を用意して金融機関に提出する必要があります。
COEを取得するには次の3つの方法があります。
- 金融機関を通して用意:ローンを組む金融機関がオンラインシステム(WebLGY)を使ってこのCertificate of Eligibilityを取得できる場合もありますので金融機関にそのオプションがあるか確認してみてください。
- オンライン:VAのオフィシャルサイトから申請
- 郵送サービス:通常よりも時間がかかりますがVAに直接VA Form 26-1880 (Request for Certificate of Eligibility)を送って依頼することもできます。
COE申請の際に追加書類が必要な場合には、退役及び除隊軍人はDD214、現役軍人はStatement of Service(勤務証明)を用意します。
その他の資格者はここでは省略しますが、VAのオフィシャルサイトからご確認ください。
VAローンのタイプ
住宅の購入はもちろん、建設、改善、修理、そして住宅ローンの借り換えなどにも使うことができます。
- VA Purchase Loan:住宅購入ローン
- Interest Rate Reduction Refinance Loan(IRRRL):リファイナンスローン
- VA Cash-Out Refinance:キャッシュアウト・リファイナンス
VA Purchase Loan:住宅購入ローン
VAローンの中でも最も利用されている住宅購入ローンです。
このローンを利用すればマルチユニットで最大4ユニット(4世帯分)の住宅を購入でき1ユニットに自分が居住することを絶対条件に、残りのユニットを賃貸に出すことも可能です。さらに、頭金なし、金利が低い、PMIなしなどのベネフィットが提供されており、住宅購入にとって非常に有利な選択肢となります。


Interest Rate Reduction Refinance Loan(IRRRL):リファイナンスローン
アメリカでは購入した時の住宅ローンよりも金利が低くなるとリファイナンス(借り換え)をする人が多いです。VAローンでもリファイナンスをすることで既存の高い金利から、低い金利へとリファイナンスをし、より有利な条件に変更できます。



現在は高金利になっていますが、今後また金利が下がればリファイナンスをすることが可能です。
VA Cash-Out Refinance:キャッシュアウト・リファイナンス
アメリカではしっかり管理をしていれば住宅の価値が年々上がることが一般的です。また、月々のローンの返済を続けることで負債が減り、家の純資産(エクイティ)も増えていきます。通常、売却する際にこのエクイティを手にすることができますが、キャッシュアウト・リファイナンスを利用すれば、家を売却せずに、家に溜まったエクイティを現金として引き出すことができます。この現金は家のリフォームや、教育費、借金の返済など、何にでも自由に使うことができます。
VAローンのその他のオプション


主な3つのVAローンの他にも、VAはさまざまなオプションローンを提供しています。
- VA Construction Loan:新築建設ローン
- VA Energy Efficient Mortgage(EEM):エネルギー効率改善ローン
- Alteration and Repair Loan:改修・修理ローン
- Farm Residence Loan:農場住宅ローン
- Loan Assumption:ローン引き継ぎ
- Native American Direct Loan:アメリカ先住民ダイレクトローン
VA Construction Loan:新築建設ローン
VA Construction Loan(新賃建設ローン)は、新しい住宅を建設するために利用できるVAローンです。このローンでは、家を新たに建設するための費用をカバーします。頭金なしで利用でき、通常のVAローンと同様に低金利が適用されます。家の建設が完了した後に通常のVA住宅ローンに切り替えられます。
VA Energy Efficient Mortgage(EEM):エネルギー効率改善ローン
EEM(エネルギー効率改善ローン)は、VAローンに追加できる制度で、住宅のエネルギー効率を向上させるための改善費用を含めることができます。最大6,000ドルまでの改善費用を借りることができ、光熱費の削減が期待されます。
Alteration and Repair Loan:改修・修理ローン
Alteration and Repair Loan(改修・修理ローン)は、既存の住宅の修理や改修に使えるほか、住宅購入時にも利用できるローンです。購入費用と改修費用を一緒に借りることができるため、購入直後にリフォームが必要な物件でも、このローンを活用して一括で資金を調達できます。住宅の機能性や安全性を向上させるために、購入時から改修まで柔軟に対応できるのが特徴です。
Farm Residence Loan:農場住宅ローン
Farm Residence Loan(農場住宅ローン)は、退役軍人が居住を目的とする農場住宅を購入、建設、修理、改修、または改善するために利用できるVAローンです。また、既に所有している土地に農場住宅を建設するためにも使用できます。ただし、このローンは農場の住宅部分のみを対象としており、農場運営に必要な納屋やサイロ、農機具や家畜などには適用されません。もし農業収入をローンの支払いに充てる場合、貸し手が申請者の農業運営能力を評価する必要があります。
Loan Assumption:ローンの引き継ぎ
Loan Assumption(ローンの引き継ぎ)は、既存のVAローンを他の借り手が引き継ぐ制度です。新しい購入者は、低金利や有利なローン条件を引き継ぐことができ、売主にとっても買主にとってもメリットがあります。
Native American Direct Loan:アメリカ先住民ダイレクトローン
Native American Direct Loan(NADL:アメリカ先住民ダイレクトローン)は、アメリカ先住民の退役軍人とその配偶者が、Federal Trust Land(信託地)にある住宅を購入、建設、改修するために利用できる特別なローンです。頭金なし、PMI不要、低金利で提供され、VAが直接貸し出します。このローンを利用するには、申請者がアメリカ先住民またはアメリカ先住民の配偶者であり、信託地に住むことが条件となります。
VAローンの手続きの流れ
VAローンを利用するための主な手続きは、以下のステップになります。
VAローンを利用するためには、まず資格証明書(Certificate of Eligibility, COE)を取得する必要があります。これは、VAローンの資格を持っていることを証明するもので、VAのウェブサイトからオンラインで申請するか、貸し手の金融機関が代行して取得することも可能です。
VAローンを提供している金融機関(銀行やクレジットユニオンなど)を選び、ローン申請を進めます。異なる貸し手の条件を比較し、金利や手数料を確認して最適な貸し手を選びましょう。
希望の住宅が見つかったら購入の申し込みを行い、ローンの審査が開始されます。収入やクレジットスコア、財務状況を確認するために、必要な書類(納税証明書や給与明細など)を提出します。
VAは購入する住宅が適正な価格であるかどうかを確認するためにAppraisal鑑定を行います。この鑑定は、ローンの審査と並行して進められ、家の価値がローン額に見合っているかどうかが判断されます。
ローンが承認され、購入手続きが完了すると、クロージングが行われます。この際、クロージングコストの支払いが発生し、契約書に署名してローンが確定します。これで家の購入が正式に完了します。
アメリカでの家の購入について詳しく書いた下記の記事もぜひ参考にしてみて下さい。


家購入の際にかかる諸経費については、長くなるので別記事に書きたいと思います。
まとめ
VAローンはベテランとその家族にとって非常に有利な住宅ローンです。
頭金不要、低金利、PMI不要など、一般の住宅ローンにはない多くのメリットが提供されています。
また、住宅の購入だけでなく、リファイナンスや修理・改修にも利用可能です。手続きの流れも比較的スムーズで、資格証明書を取得し、適切な貸し手を選んで進めるだけです。
自分や家族の将来のために、VAローンを上手に活用することで、安心して住宅を購入することができます。



我が家の住む地域では、不動産購入価格や収入、クレジットスコアなどの条件はありますが、州から5,000ドル、郡からは1,500ドル、市からは1,500ドル、あわせて8,000ドルの補助金があります。ご自宅をご購入の際はベテラン向けのベネフィットを必ず調べてみてください!
この記事ではVAローンの大まかな内容をまとめました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
よくある質問
- VAローンを利用するために最低クレジットスコアは必要ですか?
-
VA自体はクレジットスコアの最低基準を設けていませんが、多くの貸し手は620点程度を基準としています。クレジットスコアが低い場合でも、貸し手によってはVAローンが承認されることがあります。
- 頭金なしでも本当に大丈夫ですか?
-
はい、VAローンでは頭金が不要です。VAが貸し手に対して保証を提供しているため、頭金がなくてもローンを組むことが可能です。
- クロージングコストはどれくらいかかりますか?
-
クロージングコストは一般的に購入価格の2〜5%が目安です。VAローンでは、クロージングコストの一部を売主や貸し手が負担する場合もあります。
- VAローンは何回でも利用できますか?
-
VAローンは複数回利用することが可能です。ただし、特定の条件を満たしている場合や、以前のローンが完済されている場合に限ります。
- 日本人の私も一緒にローンが組めますか?
-
はい。もしベテランがVAローンの資格を持っている場合、配偶者が外国人でも「合法的な居住資格」を持っていれば共同申請者(Co-borrower)としてVAローンを申請することができます。
- アメリカ国外でVAローンを使って家を購入できますか?
-
いいえ。VAローンを利用してアメリカ国外で不動産を購入することはできません。VAローンはアメリカ合衆国及びその領土や自治領(プエルトリコ、グアム、米領バージン諸島、アメリカ領サモア、北マリアナ諸島)内にある物件に限られています。



他にも質問があれば下記のコメント欄にコメント下さい。
またコメントは著名でできるので体験談等大歓迎です!これからVAローンを組む方の参考になるはずです。
参考サイト:
https://www.benefits.va.gov/homeloans
- 現役任務には、Title 10 U.S.C.に基づくActive Guard Reserve(AGR)が含まれます。 ↩︎
- 詳しい詳細はM-26-1 Capter 7に記載されています。 ↩︎
Disclaimer:このサイトに掲載されている情報は、公式な情報源ではありません。投稿時点での情報をもとに、わかりやすくお伝えするため編集しておりますが、すべてのバリエーションや例外を網羅することは難しい点をご理解ください。ご自身の状況に合わせた判断が必要ですので、必ず公式な情報源も併せてご参照ください。
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コメント一覧 (2件)
わかりやすくて、とても参考になりました。 友人が、アメリカでVAローンで家を買いました。その方は、VAローンだから、主人に何かあっても家の支払いは完了すると言って
います。 私は完了させるためにはPMIを買う必要があるのではないかと言いましたが、彼女はVAローンだから、自動的にそのベネフィットもついているのだと言っています。 本当にそんなベネフィットがついているのでしょうか。
ヨシコさん、コメントどうもありがとうございます!記事が参考になったとおっしゃっていただきとても嬉しいです。
私の推測ですが、お友達はPMI:Private Mortgage Insurance(プライベート住宅ローン保険)とMPI:Mortgage Protection Insurance(モーゲージ保護保険)を混同されている可能性があります。
VAローンは頭金が少なくてもPMI(プライベート住宅ローン保険)が不要という大きな利点がありますが、このPMI(プライベート住宅ローン保険)は住宅ローンの残高を守るためのものではなく、借入者が返済できなくなった場合に金融機関を守るための仕組みです。
一方で、MPI(モーゲージ保護保険)は、万が一の事態で家のローンが支払えなくなったときに家族を守るための保険で、VAローンにはMPI(モーゲージ保護保険)は含まれていません。
そのため、お友達が「VAローンだから自動的に家の支払いが完了する」とお考えであれば、MPI(モーゲージ保護保険)が自動的に付いていると誤解されているか、または別途保険に加入されている可能性があるかもしれません。また、VAからもこのMPIと同様の保険、VMLI:Veterans’ Mortgage Life Insuranceが提供されていて、必要であれば加入することができます。一度詳しく確認されると安心ですね。
他にもご質問があれば、どうぞお気軽にお聞きください。