VAローンは、アメリカのベテランやその配偶者の住宅購入をサポートする素晴らしいローン制度です。
しかし、VAローンには『VA Funding Fee』と呼ばれる費用がかかることをご存知でしょうか?
こんにちは、るうママです!
我が家はこれまで不動産投資で何度も物件を購入、自宅もVAローンで購入しましたので、その経験を踏まえてこの記事を書いています。誰かのお役に立てれば光栄です。
\こんな人におすすめ/
- 初めてVAローンを検討している人
- すでにVAローンを利用しているがVA Funiding Feeについて詳しく知らない人
- VAローンを再度検討している人
この記事では、VA Funding Feeの仕組みや、どのようにしてその負担を軽減できるのかを詳しく解説します。
VA Funding Feeの基本情報
VA Funding Fee(VAローン手数料)とは、VAローンを利用する際にかかる一度きりの手数料です。
この手数料はVAが提供するローンプログラムの運営資金に充てられるもので、税金負担を軽減しVAローンの継続的な運営を支えるために必要なものになっています。
費用の計算方法
VA Funding Feeの金額は、初回利用なのか2回目以降の利用なのか、また頭金の有無によって変わってきます。
VA Purchase LoanとVA Construction Loan
VA Purchase Loan:住宅購入ローンとVA Construction Loan:新築建設ローンを利用するときの費用。
頭金 | VA Funding Fee | |
---|---|---|
初回 | 5%以下 | 2.15% |
5%以上 | 1.5% | |
10%以上 | 1.25% | |
2回目以降 | 5%以下 | 3.3% |
5%以上 | 1.5% | |
10%以上 | 1.25% |
頭金を5%以上入れると、このFunding Feeが軽減されます。
2回目以降の利用時はこの頭金があるとさらに安くなります。
例)初めてVAローンを利用して$200,000の住宅を購入。頭金を購入価格の5%として$10,000用意。
借入金額 = $200,000 – $10,000 = $190,000
この場合にはVA Funding Feeは1.5%が適用されます。
VA Funding Fee = $190,000 x 1.5% = $2,850
※ この手数料は、住宅購入価格ではなく、借入金額に基づいて計算されます。
キャッシュアウトローン
VA Cash-Out Refinance:キャッシュアウト・リファイナンスを利用するときの費用。
VA Funding Fee | |
---|---|
初回 | 2.15% |
2回目以降 | 3.3% |
Native American Direct Loan:アメリカ先住民ダイレクトローン
VA Funding Fee | |
---|---|
住宅購入 | 1.25% |
リファイナンス(借り換え) | 0.5% |
※ 頭金の有無、利用回数は関係なく、一律で上記の手数料になります。
その他のVAローン
VA Funding Fee | |
---|---|
Interest Rate Reduction Refinancing Loans (IRRRLs):リファイナンスローン | 0.5% |
Manufactured home loans (not permanently affixed):モバイルホームやトレーラーホーム) | 1% |
Loan assumptions:ローン引き継ぎ | 0.5% |
Vendee loan, for purchasing VA-acquired property(差し押さえ物件) | 2.25% |
※ 頭金の有無、利用回数は関係なく、一律で上記の手数料になります。
VA Funding Fee免除ができる人
以下の条件に当てはまる方はVA Funding Feeを支払う必要がありません。
- サービスに関連する障害で、VA障害補償を受けている退役軍人
- サービス関連の障害に対するVA障害補償を受ける資格があるが、障害補償の代わりに軍の退職金または現役の給与を受け取っている軍人
- 軍務中またはサービス関連の原因で亡くなった軍人、または完全障害があって亡くなった退役軍人の配偶者で、Dependency and Indemnity Compensation(DIC:遺族補償給付)を受け取っている遺族配偶者
- ローン手続き前に、VAから「補償を受ける資格がある」認められた現役軍人(退役前の請求に基づいて)
- ローン手続きまでに、パープル・ハート章(名誉戦傷章)を授与された現役軍人
支払い方法
Funding Feeの支払いは2つのオプションがあります。
- 現金で一括支払いする
- ローンに組み込んで分割して支払う
VA Funding Feeを返金してもらう方法
VA Funding Feeの返金を受けるには、下記の条件を満たす必要があります。
家を購入した後にVAから障害認定を受けても、その補償の有効日が購入日より前に遡る場合、Funding Feeの返金が可能です。
この返金を受けるためには、まず軍人が条件を満たしているか確認する必要があります。
VAからのDisability書類に、その補償の有効日が書かれていますので必ず確認しましょう。
条件を満たしている場合は、VA Regional Loan Center(VA地域ローンセンター)に連絡し、返金申請を行います。
電話番号:877-827-3702(TTY: 711)
平日の8:00AMから6:00PM(東部標準時間)
申請には、補償の有効日を証明する書類などが必要になることがあるため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
まとめ
VA Funding Feeは、VAローンを利用する際に必ず発生する重要な手数料です。
しかし、障害のある退役軍人や特定の条件を満たす方には免除や返金の可能性があり、さらに頭金を入れることで手数料を軽減することも可能です。
VAローンの利用には大きなメリットがありますが、Funding Feeを含む全体のコストについて事前に理解しておくことが大切です。
特に、返金が適用される場合や、手数料の軽減が可能な状況をしっかりと把握することで、最終的な支出を抑えることができます。家を購入するのは人生の大きな決断ですので、VA Funding Feeやその他の費用についてよく理解し、計画的に進めることが重要です。
もしVA Funding Feeの免除や返金についてさらに詳しく知りたい場合は、VAの地域ローンセンターに問い合わせるか、公式サイトを参照してみてください。これらの手続きをうまく活用することで、よりスムーズで有利な住宅購入が実現できるはずです。
よくある質問
- Funding Feeは必ず払う必要がありますか?
-
免除対象でない限り必要です。
- Funding Feeはマイホーム購入の際、どの価格に適用されるのですか?
-
VA Funding Feeは物件価格全体ではなく、 借入金額に対して計算されます。
- 日本でVAローンを使って家を購入できますか?
-
いいえ。残念ながら利用できません。アメリカ国内、またはアメリカの領土や自治領(プエルトリコ、グアム、米領ヴァージン諸島、アメリカ領サモア、北マリアナ諸島)の自宅として住む物件のみがこの対象となっています。
他にも質問があれば下記のコメント欄にコメント下さい。
またコメントは著名でできるので体験談等大歓迎です!これからVAローンを組む方の参考になるはずです。
参考:https://www.va.gov/housing-assistance/home-loans/funding-fee-and-closing-costs/
Disclaimer:このサイトに掲載されている情報は、公式な情報源ではありません。投稿時点での情報をもとに、わかりやすくお伝えするため編集しておりますが、すべてのバリエーションや例外を網羅することは難しい点をご理解ください。ご自身の状況に合わせた判断が必要ですので、必ず公式な情報源も併せてご参照ください。
コメント(ニックネームで投稿)
コメント一覧 (2件)
こんにちは!
現在元アメリカ軍人の夫と日本に住んでいますが、日本で家を購入する場合もVAローンは利用できるのでしょうか?
またはアメリカで住宅を購入する場合のみ使えるのでしょうか?
もしお分かりでしたら教えてください。
匿名さん、こんにちは。コメントどうもありがとうございます!
残念ながらVAローンは日本では使えないんです。
アメリカ国内、またはアメリカの領土や自治領(プエルトリコ、グアム、米領ヴァージン諸島、アメリカ領サモア、北マリアナ諸島)の自宅として住む物件のみがこの対象となっています。
同じように疑問に思っている方も多いと思われるので、記事内のQ&Aに追加しました。良い質問ありがとうございます。