ミリタリーをリタイア後に一番初めにすることはリタイアメントIDを取得することです。

どのようなIDカードなのか一緒にみていきましょう!
\この記事で分かること/
- 退役軍人と退役軍人扶養家族のIDについて
- いつIDを更新しにいくのか
- 更新にはどのような書類が必要なのか
この記事では、リタイアIDとその退役軍人扶養家族IDのみ説明します。
ミリタリーIDカードとは
ミリタリーIDカードはこれまでと同様、正式な身分証明書としての役割、また米軍基地へのアクセスやベネフィットを受ける際に必ず必要になってきます。
ミリタリーIDカードの主な役割
- 合衆国正式な身分証明証
- 米軍基地内アクセス
- 政府発行の正式な身分証明カード
- TRICARE健康保険証
- Commissary、Exchangeでのショッピング
- MWR施設へのアクセス(ジム、図書館、ボーリング場、映画館、カンファレンスセンター、マリーナ、ゴルフ、割引チケット等)
- ミリタリー・ディスカウント特典
- Space A(軍用旅客機)の利用等
これまで現役時代に発行されていたCAC(Active Duty Military用のID)と扶養家族用Dependent IDのを返却して、新しいRetiree IDカードへと切り替えます。
Common Access Card (CAC)


現役のミリタリーの場合は上記のCommon Access Card(CAC)が発行されます。



CACは日本語でキャックと呼ぶよ。
※DoDシビリアンまたはコントラクターもCACを持っていますが、写真の下、名前のところに属するカラーラインが入っています。
Dependents ID:扶養家族用ID




現役ミリタリーの扶養家族用IDはこちら。
少し前までは右側のタンカラーで特殊ラミネートのID(レガシーUSID)でしたが、2020年から左側のNext Generation USIDに徐々に移行/切り替えをしています。2026年からは使えなくなりますので、切り替えがまだの方は更新するようにしてください。
Relationship(真ん中の一番上)にSpouseやChild、Parent等
Sponsor AffiliationにActive Dutyと入っています。
ミリタリーIDカード(退役軍人)の取得資格者
ミリタリーIDカードの資格ステータスは全てDEERS(Defense Enrollment Eligibility Reporting System)の情報によって決定されています。
現役軍人(Active Duty、National Guard、Reserve、Inactive Ready Reserve)、退役軍人、資格のある扶養家族、Medal of Honor受章者、100% Disable Veterans、DoD Civilian職員、海外勤務DoD Civilian職員の扶養家族、その他DoDポリシーに定められた資格のある者となっています。
退役軍人IDカード
先にあげた資格ステータスによって発行されるIDが変わってきます。ここではリタイアIDとその退役軍人扶養家族IDのみ説明します。
その他のミリタリーIDについて詳しく知りたいかたはOfficial Siteへ






- Active Dutyを20年以上勤めRetired Payを受給する退役軍人(リタイアリー)
- Temporary Disability Retiredリスト(TDRL)に載っている者
- Permanent Disability Retiredリスト(PDRL)に載っている者
- ReserveまたはNational Guardを20年以上勤めリタイアした60歳以下の者(別名:グレーエリアリタイアリー)
退役軍人も少し前までは青または赤で特殊ラミネートのID(レガシーUSID)でしたが、2020年からNext Generation USIDに徐々に移行/切り替えしています。もし古いタイプのIDカードを持っている方は最寄りのIDオフィスで切り替えできます。
退役軍人扶養家族IDカード




先に紹介した扶養家族IDカードとほぼ同じですが、真ん中2番目のSponsor AffiliationがActive DutyからRetiredに変わります。(サンプル写真がないのでAD Spouse IDをそのまま使っています)
- 退役軍人の扶養家族 ;Retired
- 退役軍人の遺族:Retired DEC
- 現役軍人の遺族:Active Duty-DEC
元ミリタリーIDカード(退役軍人ではない)
リタイアをしていない元軍人はミリタリーIDカードを取得することはできませんが、例外があるのでご紹介します。
- Medal of Honor(米軍最高勲章)受章者
- 100% Disableベテラン
- Former MemberでRetired Payを受給する資格のある者
- Transitional Health Care Member(TAMP)等
リタイアメントIDカードへの切り替え
それではリタイアIDへの切り替えについて説明していきます。
最寄りのIDカードオフィスへ
スポンサーと一緒にDEERSの更新&IDを切り替えます。(スポンサーが立ち会えない場合にはPOAで対応)
IDカードを発行できる最寄りのオフィスはこちらから



DEERSオフィスはWalk-inを受け付けているところもありますが、混雑している場合もあるので、余裕をもって早めにアポイントメントを入れておくことをおすすめします。
切り替えに必要な書類
リタイアメントIDへの切り替えに必要な書類は下記の通りです。
- DD Form 1172-2
- スポンサーがCACまたはDSログインを利用し電子署名したForm
- 直接スポンサーと出向きIDオフィスで直筆サインする
- スポンサー直筆のサインまたは電子署名をNotarizeしたForm
- スポンサー直筆のサインまたは電子署名したFormとPower of Attorneyを持参
- 資格に関する書類(DEERSのレコードはRetiredと同時に自動アップデートされる為必要はないですが、IDオフィスによっては要求する場合もあります)
- DD Form 214 OR
- Correction of Military Record OR
- Retirement Order
- 身分証明証を2つ
- 現在のミリタリーIDまたは扶養家族ID
- 下記の身分証明証から原本を1つ
プライマリー身分証明書類
- パスポート
- US運転免許証、または州発行のIDカード
- グリーンカード、またはAlien Registration Receipt Card(Form I-551)
- Employment authorization document, with photo
- Personal identity verification (PIV) card
セカンダリー身分証明書類
- ソーシャルセキュリティーカード
- アメリカの出生証明書
- 顔写真付きのIDカード(政府、州、ローカル政府発行)
- Voter’s registration card
- U.S. Coast Guard Merchant Mariner Card
- Certificate of U.S. citizenship (Form N-560 or N-561)
- Certificate of naturalization (Form N-550 or N-570)
- U.S. citizen IF card (Form I-197)
- Identification card for use of resident citizen in the United States (Form I-179)
- Certification of birth abroad or certification of report of birth issued by the Department of State (Form FS-545 or Form DS-1350)
- Temporary resident card (Form I-688)
- Employment authorization card (Form I-688A)
- Reentry permit (Form I-327)
- Refugee travel document (Form I-571)
- Employment authorization document issued by the Department of Homeland Security (DHS)
- Employment authorization document issued by DHS, with photograph (Form I-688B)
- Foreign ID with photograph
- Driver’s license issued by a Canadian government entity
- Native American tribunal document
- Foreign Birth Certificate with certified English translation (USID ONLY)
Source:required_docs.pdf (cac.mil)
Military IDカードに記載されているインフォメーション


IDカードに発行されている情報は下記の通り
- 氏名
- スポンサーとの関係
- Affiliation
- ペイグレード
- ランク
- Agency/ Department (Branch of service)
- 有効期限
- ベネフィット
- スポンサーの氏名
- スポンサーのDoD ID No.
- メディカル
- 生年月日
- DOD ID No.
- ベネフィットNo.
- Effective Date
まとめ
サービスメンバーが退役したらまずやるべきこと。
最寄りのIDオフィスでDEERSをリタイアメントステータスに更新して、新しくリタイアIDを取得する。
このリタイアIDの取得が、これからリタイアリー用のトライケア健康保険やその他の手続きをするための鍵になります。
IDの更新をする



私たちは身分証(ADの時のミリタリーIDとアメリカの免許証)、DD Form-214を持ってIDオフィスに行きました。最後にIDオフィスの方がプリントアウトしたDD Form 1172-2にスポンサーと私(配偶者)がサインし、写真と指紋を取った後、新しいIDカードを受け取りました。
以上!この記事が誰かの助けになれば幸いです!
参考リンク:Overview (cac.mil)
Disclaimer:このサイトに掲載されている情報は、公式な情報源ではありません。投稿時点での情報をもとに、わかりやすくお伝えするため編集しておりますが、すべてのバリエーションや例外を網羅することは難しい点をご理解ください。ご自身の状況に合わせた判断が必要ですので、必ず公式な情報源も併せてご参照ください。
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