アメリカで貯蓄を考える時、High Yield Saving Account(HYSA)が断然お得です。
この記事ではHYSA口座の特徴や選び方、効率的な管理方法から税務情報まで分かりやすく解説します。
HYSA口座を上手に活用して、効率的にお金を貯めよう!
\この記事で分かること/
- HYSA口座の特徴と選び方
- 効率的な貯蓄方法と金利の管理
- HYSA口座の税務情報
HYSA(高金利貯蓄口座)の基本
High Yield Saving Accountは日本語で高金利貯蓄口座のこと。
略してHYSAと呼ばれています。
High Yield Saving Account(HYSA)は、高金利が魅力の貯蓄口座です。普通の貯蓄口座の利息が年0.01%程度なのに対し、HYSAでは年4.5%以上の利息がもらえることもあり、安全にお金を増やすのに最適と言えます。
他の口座との違い
アメリカには、以下のような種類の口座があります:
- Checking Account(普通口座)
- Saving Account(貯蓄口座)
- Certificate of Deposit(日本の定期預金のようなもの)
- Money Market Account(マネーマーケット口座)
- High Yield Saving Account(高金利貯蓄口座)
日々の取引に便利で、即時に資金を引き出せる口座。平均金利は約0.08%です。
貯蓄用の口座で、引き出し回数に制限があります。平均金利は約0.46%です。
一定期間資金を預けることで高い利息を得られる預金商品。平均金利は期間によって異なりますが、12ヶ月で約1.81%、36ヶ月で1.41%、60ヶ月で1.39%です。
高金利がつく預金口座で、チェック発行やデビットカードも利用可能です。平均金利は約0.66%です。
貯蓄口座よりも高い利子が得られます。平均金利は約5.35%です。
※平均金利はFDICの4月15日の情報を引用しています。
このようにHYSAは他の口座に比べて金利が大幅に高いのが特徴です。
アメリカでHYSA口座を開設する理由
高金利
HYSAの最大の魅力はその高金利です!
特にオンラインバンクは高金利を提供することが多く、ただお金を預けておくだけで利息がもらえます。
安全性
HYSA口座は、FDIC(連邦預金保険公社)によって最大25万ドルまで保証されているため、安全性も高いです。オンラインバンクも暗号化技術や二段階認証などでセキュリティ対策が万全なのも魅力です。
使いやすさ
多くのHYSA口座は、スマホアプリやインターネットバンキングで簡単に管理が可能です。口座残高の確認や入金、振込が手軽に行えます。
HYSA口座を選ぶポイント
① 金利の比較
まずは金利の比較が重要です。
金利が高いほどお金が効率よく増えるので、金利情報をチェックし、あなたに合った最適な口座を選びましょう。
② 手数料の確認
最低金額(Minimum Balance Requirements)や月額手数料、引き出し手数料の有無を確認し、手数料の少ない口座を選ぶと良いでしょう。
③引き出し制限(Withdrawal Limits)
HYSA口座には月に引き出し回数が制限されていることが多いです。通常は月6回までの制限があり、超えると手数料が発生します。銀行によって制限が異なるので事前に確認しましょう。
④預金保険(Deposit Insurance)
HYSA口座は、FDICによって最大25万ドルまで保護されています。この保険が付いている口座を選ぶことで安全に貯蓄ができます。
⑤銀行の信頼性
口座を提供している銀行の信頼性も確認しましょう。
大手の銀行や信頼できるオンラインバンクを選ぶと安心です。評判や顧客サービスもチェックポイントです。
⑥資金移動のスピード
オンラインだと直接お金にアクセスできないため、どれほどのスピードで自分の銀行に資金トランスファーができるかはキーポイントになります。3営業日かかるのか、即日なのかとても重要な要素です。
⑦カスタマーサービス
オンラインがメインになっているので、なにかあった時に連絡が取りやすいかもポイントのひとつです。電話やメールができるか、チャット機能がついているか確認してみて下さい。
利子計算機
利子計算機を用意しました。
HYSAでどれくらい増えるのか実際にシミュレーションしてみましょう!
利子計算機
計算結果
人気のHYSA口座
アメリカで人気のHYSA口座は下記の通りです。
金利が高いだけではなく、手数料が安い口座もHYSAを選ぶポイントとなります。
- SoFi
- American Express
- Barclays
- EverBank
- Bask Bank
- Capital One
- UFB Direct
- Upgrade
- Zynlo
- Milli
- Synchrony Bank
- Discover Bank
- Wealthfront
- Jenius Bank
- Forbright Bank
- BMO Alto
- Lending Club
- TAB Bank
- Popular Direct
- Salem Five Direct
- CIBC Bank USA
- Ally Bank
今回リストアップして思いましたが、HYSAを展開している金融機関がとても多いことに気づきました。
多くのウェブサイトでは比較表が出ているので、「
Best HYSA」等で検索して、色々吟味してあなたに適したHYSA口座を選ぶとよいと思います。私はWealthfrontを使っていますが、資金移動も簡単で紹介制度をりようすれば0.5%ブーストがもらえるのでとってもお得です!
HYSA口座の開設方法
口座開設に必要なもの
HYSA口座を開設するには下記のような書類が必要です。
- 身分証明書(パスポートや運転免許証)
- 社会保障番号(SSN)や個人納税者番号(ITIN)
- 住所証明書類(公共料金の請求書など)
- 電話番号
- Eメールアドレス
銀行によっては、さらに追加の情報や書類を求めることがありますが、基本的にはこれらの書類があれば十分です。オンラインバンクの場合、申し込みフォームに必要な情報を入力して、書類をスキャンしてアップロードするだけで簡単に手続きを進めることができます。
口座開設後のセットアップ
口座を無事開設出来たら、あなたの普段使っている銀行口座を紐づけます。完了すれば資金の入金や出金が可能になります。
HYSA口座の管理方法
効率的な貯蓄方法
生活防衛費(Emergency Fund)や特別費(Sinking Fund)用に、毎月一定額をHYSA口座に自動的に移す設定をすると、目標に向け無理なく貯金が続けられます。
金利変動の対策として
HYSA口座の金利は変動することがあります。定期的に金利をチェックして、より高い金利を提供している銀行に口座を移すことも考えましょう。複数のHYSA口座を持つという手もあります。
HYSA口座の税務
利息の申告は忘れずに
HYSA口座の利息は他の所得と同様に課税対象となるため、年間で10ドル以上の利息を得た場合は税務申告が必要です。
利息の申告は、銀行から送られてくる1099-INTというフォームを使います。このフォームには、年間の利息収入が記載されています。
利息の申告を忘れると、罰金や追加の税金が発生することがあるので注意しましょう。
まとめ
High Yield Saving Accountは日本語で高金利貯蓄口座のこと。
略してHYSAと呼ばれています。
HYSAは高金利で効率的に貯金ができる人気の口座です。
引き出し回数の制限や金利の変動といったデメリットもありますが、最適な口座を選び、効率的な管理を行うことで貯蓄を最大化できます。
この機会にHYSA口座を上手に活用して貯金を始めてみるといいですね!
NEWS!! Federal Reserveのレートカットを受けて、我が家の利用しているWealthfrontも9月27日付で0.5%下がってしまいました。それでもまだまだ良いレートなので現金を寝かせておくにはHYSAがおすすめです
私の利用しているHYSAはWealthfront。
生活防衛費や、次の不動産投資物件を買うための貯蓄口座として利用しています。2023年の10月から始めて、一年で約3400ドル近く利子収入がありました!恐るべしHYSA!
Disclaimer: 筆者はファイナンシャルアドバイザーではありません。本ブログの情報は、信頼性の高い情報源をもとに、筆者の個人的な見解や経験を交えて提供していますが、すべての状況に当てはまるものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行っていただき、必要に応じて専門家へご相談ください。
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