こんにちは。資産形成に取り組むるうママです!
アメリカのFI(ファイナンシャル・インデペンデンス)コミュニティーで話題の資産管理ダッシュボード『Empower』をご存知ですか?このダッシュボードは、個人の財務を一元管理し、資産の見える化するために設計されています。そして2023年1月時点でのダッシュボードユーザー数はなんと300万人以上!
でも「本当に使いやすいの?」「安全なの?」といった疑問が出てきますよね?
今回は、Empower資産管理ダッシュボードの使い方と実際にユーザーとして使っている視点からレビューで詳しくご紹介します。
\この記事で分かること/
- Empowerの基本的な使い方
- 主要機能とその使い方
- メリットとデメリット
この記事を読むことで、Empowerがあなたにあったダッシュボードかどうか判断材料になるはずです。
それではさっそく見ていきましょう!
Empowerで無料でできること
Empowerは無料で利用でき、私も無料版をずっと使っています。有料版もありますが、無料の機能だけでも十分に活用できるのが魅力です。
主な機能はこちら:
- 純資産推移表:資産状況を一括で管理
- 家計簿機能
- 金融資産のポートフォリオ管理
- ポートフォリオの手数料を分析
- リタイアメント計画
エクセルや手書きの家計簿よりも簡単で一瞬にして資産が確認できます!
まずはEmpower資産管理ダッシュボードに資産を登録
Empowerダッシュボードはシンプルで直感的なデザインが特徴。初心者でも簡単に使えます。
まずは無料アカウントを作成し、銀行口座や投資アカウントなどをリンクさせましょう。
まずはEmpowerで無料アカウントを作成します。これはアプリでも、Webサイトでもどちらでもできます。指示に従って必要な情報を入力すればアカウントの出来上がりです。
自分の資産をEmpowerに登録します。リンクさせることで自動更新で資産状況が常に最新の状態で確認できます。
- 銀行口座
- クレジットカード
- 投資アカウント
- 不動産
- その他の資産(車、宝石、絵画、暗号通貨、その他など)
自動リンクできるものがほとんどですが、もしリンク出来ない場合でも手動で入力&アップデートがいつでもできます。
Empower資産管理ダッシュボードの主な機能
資産管理をサポートするさまざまな機能が搭載されています。
ダッシュボード
引用:Empower.com
ダッシュボードでは、資産や負債、キャッシュフロー、ポートフォリオの状況が一目でわかります。視覚的に整理されているので、家計の健康状態を簡単に把握できます。
- Assets:すべての資産(画面左側に総資産が表示され、連携更新が必要な場合はこちらに表示されます)
- Net Worth:純資産
- Budgeting:家計簿
- Cash flow:キャッシュフロー
- Portfolio Balance:株式資産のポートフォリオバランス
- Retirement Savings:リタイアメントアカウントへの積立ゴール表
- Emergency Fund:生活防衛費の推移
- Personal Strategy:ロボによるアドバイス表示
- Market Movers:市場の動き
- Debt Paydown:負債の返済グラフ
Empowerのダッシュボートはとても分かりやすくシンプルなデザインになっています。
Net Worth:純資産
毎日純資産を自動で更新するので、簡単に家計の健康診断ができるよ!
常に最新の純資産で家計の情報を把握できるのでFinancial Independenceを目指す方には必須の機能ですね。純資産が増えマイルストーンを達成する度にモチベーションも上がります。
Transaction:トランザクション、取引
Transactionではすべての取引が表示されます。
これには銀行口座、投資口座、配当金、配当金の再投資、クレジットカード、ローン、住宅ローンの取引が含まれています。
CSVダウンロードができるのでエクセルやGoogle スプレッドシートに情報をコピー等も可能です。
Cash Flow:キャッシュフロー
キャッシュフローは先ほどのTransaction取引と似ているのですが、ここでは実際財布からお金が動いた取引が表示されます。これには、銀行口座、クレジットカードが含まれます。
さらに右上のタブでは「Income(収入)」と「Expenses(支出)」があり、それぞれ円グラフと棒グラフで可視化されています。
Budgeting:家計簿管理
アメリカ生活をしていると、現金を使う機会が少ないことでしょう。カードや銀行払いの場合にはEmpowerを最大限に活用できます。これまで家計簿が長く続かなかった人でも簡単にお金の流れを把握できるようになります。
金融機関とリンクさせていれば、クレジットカードやデビットカード、銀行引き落としなどの支出管理が自動で反映され、日々のお金の動きを見える化できます。
この自動認識機能でトランザクションはカテゴリー分けされますが、間違っている場合には手動で直すことも可能です。また、一つの支払いの中に食費と衣服費などカテゴリーが混ざっていれば、「Split transaction」を使えばカテゴリーごとに仕分けをすることができます。
Investing:投資ポートフォリオ分析
ここでは自分の保有する金融資産(債券、株式)を一目で確認できます。
口座ごとの残高やパフォーマンス、各保有株の情報、資産配分など、細かく見ることができます。金融資産を分析するのに大変優れています。
右上のタブには多くの機能が搭載されていて全てカバーできないのでこの記事では割合いたします。
Planning:プランニング
このプランニングには4つの機能がついています。
- リタイアメント・プランナー
- セービング・プランナー
- リタイアメント・フィー・アナライザー
- インベストメント・チェックアップ
なかでも私のお気に入り機能は、①のリタイアメント・プランナー。
①リタイアメント・プランナー
現在の資産が将来どのくらい増えていくのか、このようにグラフで見ることができます。
面白いのは将来の収入(ソーシャルセキュリティーや賃貸収入、アニュイティー、ペンション、その他の資産収入など)や臨時収入等を入れられる機能です。また、将来の支出(子どもの学費、車購入、旅行など)なども組み込んで計画することができます。
将来の収入と支出等を全て入力すると、その分も調整されて将来の資産をシミュレーションしてくれ、その成功率も%で表示されます。
さらにすごいのは、色々なパターンのミュレーションをいくつも作って比較することも可能です。リタイア年齢や、Taxレート、インフレ率、寿命なども調整できます。
私は通常のリタイアプランに加え、早期リタイアプランも作って比較して見ています。
②セービング・プランナー
セービングプランナーには3つの機能がついています。
- リタイアメント:ここではどの年金口座に年間でどれくらい積み立てたかが一目でわかります。
- Emergency Fund(生活防衛費):生活防衛費を貯めている口座を指定(複数指定も可)して、貯蓄額を把握します。月々の支出額を計算して、理想的な貯蓄額もここで見ることができます。
- Debt Paydown(借金返済):ここではすべての負債が一覧になっています。年間でどれくらい借金を減らしたかグラフで可視化しているので、借金0に向けモチベーションも上がります。
③リタイアメント・フィー・アナライザー
ポートフォリオの手数料をここで見ることができます。このように各ティッカー別に見てみると管理費が高いものが浮き彫りになってきます。
我が家のポートフォリオでは、特にミューチュラルファンドはETFに比べると手数料が高い傾向にあるようです。これをETFに変えることで、手数料削減が出来そうです。
④インベストメント・チェックアップ
ここではさまざまな角度から、自動ロボ機能でポートフォリオをチェックし、初心者でもわかりやすくグラフ等を使って出してくれます。
アドバイザー
すごい機能が無料で使えるEmpowerダッシュボードですが、Feeを払えばEmpower Wealth Management Serviceが利用でき、直接アドバイザーをつけることも可能です。
- 初回ミーティング
- 目標に合わせた個別のアドバイス
- アカウント管理や、口座移管を税金を最も抑える方法でサポート
- 投資戦略の提供
Empower有料サービスは下記の通り:
金融資産 | 年間手数料 |
---|---|
$100,000 以上 | 0.89% |
$1,000,000 以上 | 0.79% to 0.49% |
個人的な感想としてはこの手数料は高いのでおすすめではありません。
メリットとデメリット
それでは私の個人的な使い勝手ですが、メリットとデメリットをまとめました。
- 無料で高機能ダッシュボードが使える
- 設定が簡単で自動更新される
- 将来の支出と収入イベントを織り込んだリタイアメントシミュレーション機能は他にはなかなか無い
- リタイアメントシミュレーションが何パターンも作れ、比較ができる
- 負債の状況や、利子率が一目で分かるため、どの負債から返済するか計画を立てやすい
- ポートフォリオ分析が詳しい
- 手数料チェック一覧機能で無駄を見える化
- セキュリティーがしっかりしている
- ダッシュボードエラーでサポートセンターに問い合わせると丁寧に対応してくれる(無料なのに!)
- 家計簿機能が少し使いにくい
- 一部で自動更新エラーが発生することがある
- Empower Wealth Management Serviceを使えるのは資産$100,000から
- 資産管理を委託すると料金が高い
- 資産が1Mドルを超えると、アドバイザー相談をスケジュールしないかとしつこく電話が掛かってくる
まとめ
さて、ここまで色々説明してきましたが、Empowerは使う価値があるのか?という疑問ですが、Empowerを何年も使っている私の結論は・・・。
無料Empowerダッシュボード、使う価値ありです!
これだけの機能が無料なんて!ぜひ試してみてあなたの資産管理に役立てて下さい!
あなたはEmpowerを使ったことはありますか?他にもおすすめの資産管理・家計簿アプリはありますか?
ぜひ下記のコメント欄で教えて下さい。
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